村上春樹の『神の子どもたちはみな踊る』という小説で、以下のような場面がある。
ある新興宗教の信者で、野球が下手な男の子が神様に、「いつまでも変わることなく信仰心を堅く持ち続けますから、うまく外野フライがとれるようにしてください」と祈るが、それに対し宗教上の指導役（「導き役」）の男性から、「祈るのは悪いことではない。しかし、君はもっと大きなこと、もっと広いことについて祈らなければならない。具体的な何かについて、期限を区切って祈るのは、正しいことではない。」とたしなめられるシーンがある。
「２年で２％を達成できますように」と祈ったら、この「導き役」から何と言われただろうか。今頃、「それみろ、言ったこっちゃない」と言われているかも。