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1月15日に、10年前の金融政策決定会合の議事録が公表になった。

2005年12月15、16日の議事録の107ページに、当時の福井総裁が、

「インフレーション・ターゲティングというものを考える時には、本当に純粋に中長期的な望ましい物価目標ということで考えれば別なのだが、不純な動機──言葉は悪いが──、例えば名目成長率を嵩上げするために、などというような動機が少しでも含まれている場合には、なかなかこれは中央銀行としては難しい問題が入ってくるので、そういったことも考えなければならない」

と発言している。

このように、福井総裁は、名目成長率を上げるために、物価を上げることは、『不純な動機』とおっしゃっている。でも、名目成長率を上げるために、物価を上げることは、今まさに、『量的・質的金融緩和』で黒田総裁がやろうとしていることだ。

十年ひと昔、とはよく言ったもんだ。