辺りを見回してみる。
くるくるくる。
どこを向いても木が生い茂っていて、
なんだか薄暗い。
鳥の声が聞こえる。
ざわざわざわ と風が吹く。
ここはどこだろう。
ふと手元をみると、
古びた細い棒が握られていた。
思わず頭をかしげる。
その辺に落ちている枝とは何かが違うみたい。
とりあえず持って行こう。
改めて自分の服装を見てみると
白いシンプルなワンピースに、
可愛らしいリボンが所々にあしらわれた
真っ赤なマント。
足には革靴を履いている。
まるでRPGにでてくるヒロインみたい。
もしかしたら、
もしかして本当にそうなのかもしれない。
自然でいっぱいのその場所にまるで不自然な私。
獣たちの視線を感じる。
このままここに居てもしょうがない。
当てもなく彼女は歩き始めた。