みなさんは、基礎練習というものについて
どのような印象を持っておられるでしょうか。

 

 

 


ピアノに限らず、楽器演奏を上達させるため
には、
基礎練習は欠かせません。



特にピアノは、両手10本の指を

ばらばらに動かしたり
同時に動かしたり、という



およそ日常生活の中ではありえないような
動きが要求されます。



しっかり基礎練習をして、指の力を
鍛えておかなければ、ごく簡単な
フレーズさえ満足に弾くことはできません。



よく、小さいころに1年くらいピアノを
やっていたけれど、全然上達せずに
やめてしまった、という人の話を聞きます。



もちろんピアノという楽器に対する
相性の良さ悪さというのもあるかも
しれませんが、



おそらく一番の理由は
「基礎練習をすれば上手くなれる」
という経験をすることなく、ピアノが
嫌になってしまった、ということなのです。



しかし、基礎練習を怠らずに
毎日少しづつでも続ければ、
確実に上手くなれます



そして、それこそオスカー・ピーターソンや

ビル・エヴァンスの域にまで近づくことが

可能なのです。



(オスカー・ピーターソンの、あの
楽しそうにピアノを弾く姿を思い浮かべて
ください。あれが、未来のあなたの姿
です。)

 

 




僕も最初から基礎練習の大切さに
気付いていたわけではありませんでした。



もちろん、基礎練が大事だということは
うすうすわかっていたのですが、



無機質なつまらないフレーズを延々と
弾く作業というのがあまり好きでは
ありませんでしたし、



気分が良ければやる、
気分が乗らなければやらない、
というような練習の仕方でした。



しかしある時、セッションで一緒になった
サックスの方に、



「(君のピアノは)やろうとしている
ことはわかるけれど、技術が
全然追いついていない




という
ことを言われたのです。



完全に図星でした。



要するに、基礎練をもっとちゃんとしろ、
ということでした。



自分ではわかっていても、人から言われると
なおさらくやしいものです。



自分はその日から、毎日の練習の中に
5〜10分の基礎練を必ず入れるように
しました。



もちろん、基礎練自体は相変わらず
無機質でつまらないものに思えました。



しかし、意識して練習に取り入れただけで、
一週間か二週間もすると、目に見えて
指の動きが良くなってきたのです。



今まで、アイデアはあっても指が動かず
諦めていたようなフレーズが、難なく、するりと
弾けるようになりました。



また、他の楽器が出したアイデアを拾って
音で応答するのが、どんどん楽しくなって
いきました。



基礎練を集中的に取り入れたことで、
セッションの楽しさが
5倍にも10倍にも増したのです




そのうち、基礎練の仕方というものが
だんだんわかってきて、



いろんな基礎練をがむしゃらに
やるのではなく、



自分にあった練習方法を選んでやれば
いいのだということもわかってきました。


その具体的な練習法については
別の記事でお話したいと思いますが、



基礎練習がいかに大切なものかと

いうことがまずはお伝えできればと
思ってこの記事を書きました。



この記事が、ブログを読んでくれているあなたの練習に少しでも役立てばと思います。



もし、このブログを読んで
「基礎練習って大事なんだな」と思ったら、



今すぐ次の記事を読んで、
明日から(もしくは今日から)の練習に
どんどん取り入れていってみてください!