TPP交渉で関税撤廃品目を増やす、農産物5品目も対象に、という記事。
中でもコメが気になります。
日経新聞では、コメの中でも、加工用米は対象か!?とありました。
一方、地元の新潟日報では、コメ加工品は対象か!?となっていました。
既存の関税区分の中で、農産物の関税区分を、用途で分けているものはないのでは。
(すべて確認していません・・・・)。
主には、農産物をその加工度合いでは区分しています。
コメは、玄米、精米、もち、せんべい。それぞれ区分が異なります。
しかし、同じ加工度のもの、たとえばカリフォリニア産コメ精米を、主食用と加工用で関税区分が異なる、というのは一般的には考えられないものと思います。
同じ質、同じ味のカリフォルニア米、まぜたら分からない(というかもともと同じ)。
これを無理やり区分して課税して、流通させようとすると、先日発覚したコメ産地偽装販売のような事件を招くことになります。
国際的な関税区分に、主食用米、加工用米という分け方はないところ、日本は今回のTPP交渉を受けて、新たにそういう考え方を提起するのかもしれませんが、意味わかんない、と他国の賛成は得られないと思います。
そういう点では、日経新聞の記事はおかしく、コメ王国新潟の地元紙の表現が正しいと思います。
用途限定のできない、カリフォルニア米、ベトナム米の玄米や精米が関税なしで日本に入ってくるか???というと、なかなか難しい話のように思います。