今日は茅場町周辺で仕事でした。クルマで移動中、信号で停止。そこですぐ脇のビルから、女優の川上麻衣子さんが出てきました。黒のスーツ。キレイでした。


さて、最近読んだ「年金倒産」を読んで、自分のことを絡めて、年金の制度を改めて考えました。

最初に就職した規模の大きなメーカー。企業単独の厚生年金基金を設立運営していました。

12年勤めて、退職。その時点で年金のこと、深く考えていませんでした。


コンサルティング会社に勤めながら、日本CFA協会のボランティアで、資本市場関連のセミナーの企画の活動を始めました。平成14年ごろ、当時話題になってきていた「代行返上」をテーマのセミナーを企画しました。

国に厚生年金の代行部分を返上するため、年金の保有株式を換金のため売却する。その売り需要が株式市場に与える影響は・・・・・という内容でした。有名な外資系証券のストラテジスト氏がゲストでした。

そんなセミナーを開催しながらも、自分の年金のことは理解せず。


退職後、元勤め先のメーカーは、代行返上して厚生年金基金はなくなり、退職金資金だけを運用する企業年金基金となりました。10年超勤めて資格があるようで、今でもお知らせが来ています。


その後、勤めた小さなコンサル会社は、IT関連業務もしていたため、平成16~17年ごろに、IT業界の総合型厚生年金基金、関東ITソフトウェア厚生年金基金に加入しました。

総合型、は業界ごとに、多数の企業が参加、それぞれの企業の従業員のため、退職金と厚生年金の代行部分を合わせて運用する基金です。 この総合型基金の苦境を描いたのが、冒頭の本です。

しかし、現在の日本で、数少ない恵まれた厚生年金基金がこの関東IT基金です。

それは、保険料を納める加入者が、若く、多く、しかも、まだ増えている。

さらに、各社業績も好調! ソフトバンク、ヤフー、楽天、最近ではSNS関連企業も・・・

今は掛け金がどんどん入り、一方、年金の給付はまだまだ少なく、資産が増える方向。


そういう恵まれた年金に加入しているなんてことは理解せず、

また転職しました。

現在の勤務先は、既に代行返上済で、厚生年金基金から退職金運用の企業年金基金になっています。

しかし、関連会社が総合型厚生年金基金に加入しています。

こちらは、まさに「年金倒産」にも登場する財政の悪化しているタイプです。

古い、縮小トレンドに入っている産業の、中小型企業の集まりの基金です。

加入者は縮小、年金受給者は増加で年々財政悪化。毎年資金出超。

補てんするべき加入企業の業績も苦しく、零細の廃業も増え、残る企業の負担が年々増えています。

さらに追い打ちをかけるように、運用環境も、株安、低金利、円高で厳しいものです。


この関連企業の年金リスクをいかに、マネジメントするか・・・

自分の年金も含めてようやく、年金制度もだいぶ理解しました。

しかし自分の年金は、勤め先次第で何ともできません。 (個人年金は別ですが)。


ここから、仕事として、年金問題に関係していきそうです。

運用サイドからではなく、企業側から、制度面にチャレンジ・・・!?


なかなか解決の糸口が見えにくい、大変な問題のようですが。