注目の幻冬社のMBO案件は、反対するファンドの信用での買付を仲介した立花証券が、総会に参加しないことで反対の議決権行使をせず、成立となりました。信用で買った株で議決権行使できるか!?という争点がありましたが、そこは明確になっていません。今後、当事者が法廷闘争に持ち込んだりするかもしれません。また商事法務さんもきっと解説してくれるでしょうから、期待します。

日本でも広まりつつあるCFD取引、英国ではファンドが買収目的で利用するツールになっていると聞きます。

信用でレバレッジ効かして、名義も書き換えず、という点では今回のケースも似ていると思います。

英国の事例を基にした解説も商事法務に出そうです。


立て続けのMBO, 反対する投資家が行動、ということで世間の注目を集めて、夜のNHKラジオでも解説していました。

上場の規制、コストが高まるが、資金調達機会は少なく、上場の損得勘定が見合わなくなり、上場廃止を考える企業増加、ということでした。


上場のメリットには資金調達、広告宣伝効果などもこれまで、重要視されたかと思います。しかし、銀行の企業、そこで働く社員への与信姿勢の変化、 若者の企業へのイメージ形成も大新聞に社名が出ることより、インターネットでうまく情報を出している企業であることに、より影響されるようになってきていたりして、上場の重要性もやや薄れたでしょうか。また、上場で資産築ぐにしても、税金が高く、ねたみ、そねみも強い日本にいるより、海外で・・・・ と考える経営者も増えているのかもしれません。