リストラなしの年輪経営(光文社・塚越寛)
ドケチ道 ―会社を元気にする「生きたお金」の使い方(東洋経済新報社・山田昭男)
最近上記の2冊を読みました。
ともに地方の優良メーカーの個性的な経営者の本です。
塚越さんはかんてんの伊那食品工業(長野)の社長、山田さんは電設資材、機器の未来工業(岐阜)の元社長、現相談役です。
2社の経営方針は似ている点があるように感じました。
人、従業員を非常に大切にし、従業員がハッピーで、仕事に前向きであることこそ、会社成長の原動力という考え方を持っておられるようです。
これまでの仕事(金融関連)では、株主重視経営、ROE最大化・・・、という考え方で来ました。
それが地方に住み、事業会社(メーカー)で働くことになり、少し考え方が変わりつつあります。
いえ、最初の考え方を決して否定するものではありません。
ただ、人件費削減の合理化、生産性アップ、価格競争での利益確保、では日本の将来は・・・・・
働く人をハッピーにしながら、いかにたくさん人を雇えるか、人がいかに付加価値を生み出せるか、それで価格を上げていけるか、これを経営者は一生懸命考えないと。
法人税下げの議論が進んでいますが、人をたくさん雇う、少なくとも増やし続けている企業には より優遇税制を与えてもいいのでは。