メッセージボードに掲載していた2件のイベントも無事終了しました。

それぞれ講師陣のお話はすばらしく、充実した内容、参加された方にも納得していただけたのではないかと思います。

8/3のCFA協会イベントでは、GCAグループの加藤さんに、IFRS導入の日本企業のM&Aへの影響について、お話いただきました。これは会の性格上、投資家が投資先企業のM&Aを評価する場合に、注意すべき点は何か?という観点でした。M&Aの会計処理とその説明から、投資先企業のCEO,CFOなどの力量が推察される、という興味深いお話でした。定期償却から、IFRS導入で定期償却なし、毎期減損判断となると、当座の減益要因は減るものの、常に大きな評価損による減損発生のリスクを抱えることになります。定期償却を強いられる日本企業は、海外企業に比べて不利だ!と主張する経営者の方もおります。しかし、多くの経営者にとって、毎期定期償却で、将来の減損リスクを減らしていける現行会計のほうが良いと感じるのではないか、というお話、うなづけます。 この辺、会計に範疇に留まらず、経営者の行動心理学、行動ファイナンス的なお話にもなってきます。

役員報酬などコーポレートガバナンスの色々なルールも、それが経営者の行動に対して、人間心理的にどう影響するか、考えてみないとなりません。どう見ても普通の人なら、そういうルールがあれば、・・・するだろうな、とごく常識的な感覚で考えて、矛盾というか、望ましい行動が期待できないようなルールはだめなのだろうと思います。


8/5の当社のイベントでは、日本エンジェルキャピタルの渡邊さんにCSRレポートのトレンド、ユーザーに評価されるレポートとはどのようなものか伺いました。さらにファイブ・シーズの越智さんには、英国IR協会作成のベストプラクティス・マニュアルをご紹介いただき、日本企業がIR活動において参考にしていく点を教えていただきました。


上記の2イベント、参加しなかった方で、興味のある方は、お尋ねください。資料ご提供します。