昨日は、PRIのチーフ・オペレーティング・オフィサーのJerome Taggerさんを講師に迎えての、講演会を開催しました。フランス人ですが、現在はNYのオフィスに勤務しています。そこから各国の監督機関、取引所や機関投資家と連絡と取り、訪問もして、機関投資家が運用の中に、責任投資原則をいかに取り入れていくか、相談しているようです。
この投資原則に参加することに署名した機関は世界で700以上、日本では大手の運用会社や信託銀行、保険会社が署名し、参加しています。
講演の後、エコノミーな居酒屋にご案内し、さらにお話を伺いました。
署名機関は1社100万円程度を、PRIという機関に拠出し、それがこの機関の活動資金になっているそうです。せいぜい数億円の収入規模で、これでNYとロンドンに事務所を置き、スタッフを抱えて活動していくのは、なかなか大変なようです。
宿泊先も副都心のシティホテルというかビジネスホテルだそうで、倹約されています。
ESG投資(Environment, Social, Governance)を推進する立場では、ぜいたくはしないのも当然かもしれません。
フランス人だから、というのと、もみあげからあごひげまで伸ばしているくらいで、ジャン・レノに似ているね~と言ったところ、初めて言われたよ、と笑っておりました。
しかし、このESG投資、日本でも昨年あたりからだいぶ、耳にすることが多くなって来ていると感じます。
また労働組合、日本では「連合」が金融政策、コーポレートガバナンスにおいて、強力な圧力団体になって来ているというお話をPRIの方から聞きました。既に色々な政策提言も出ているそうです。
民主党の進める公開会社法はドイツ型と言われますが、従業員代表を監査役にという案。これが実現すれば、やはり労働組合の影響力が強まりそうです。 果たして、組合の勢力増は進むのか。