今日の新聞には、映画ハゲタカの宣伝がど~んと出ていますね。真夏のオリオンも面白そうです。軍艦ものは惹かれます。
一昨日はCFA協会のセミナーが行われました。3ヶ月ほど前から企画を進めてきた、大型イベント、すばらしいゲストと立派な会場に多数の参加者(約90名ほど)で充実したイベント、無事終了しました。
ニュー ホライズン キャピタルの安東会長兼社長様
プライベート・エクイティ・ファンド・リサーチ・アンド・インベストメンツ(とても長いのでPE R&Iと略されます) 西村投資分析部長様
がゲストでした。
安東さんは、日本有数のPE投資のマネージャーとして数多くの実績を重ねてこられました。ハゲタカの題材になるような案件もあったかもしれません。 ちなみにハゲタカにも ホライズン キャピタルが出てきます。 似た名前のファンドさん、海外も含めて幾つかあるそうです。
西村さんの会社は、PEファンドのゲートキーパー、PEファンドのファンド・オブ・ファンズを運用しています。
たまたま映画のスタートの直前のタイミングでの盛況のイベントになりましたが、国内で、プロの人も、そうでない人の間でも、PE投資、M&Aなどへの関心が高まっているようです。
ひとつには、金融危機~経済危機で、政府から企業に資金が投入されたり、当然ながらファンドからの投資も活発化するタイミングで、何かよくわからないけど、ファンドというのが活躍しているらしい・・・ということを意識する人が増えているのは間違いないでしょう。
セミナー本番や、その前後で、色々お話を伺いました。たくさん、あり過ぎて簡単には書ききれません。
その中でいくつか。
・日本では公的年金のPE投資への資金配分がゼロ。企業年金等でも欧米比較で配分は少ない。
・目標の利回りを達成するためには必要な投資先であるのに、ファンドへの理解のなさ、国の硬直的運用政策上の都合などで、資金が回らない。
・その反面、ガバナンスの効かない、国による企業への直接投資が行われようとしている。
・そうでなくて、ちゃんとしたPEマネージャーに(税金の前に年金)資金を託して、企業に資金が回るようにすれば、税金の無駄遣いもなく、企業再建、運用成果の改善も期待できる。
なぜ、これをやらないのか!!! というお話がありました。
要因は色々ですが、一つにはファンドの効用が正しく理解されていない点があります。これは金融業界
の中でもそうです。ファンド側からの開示が少ない(言えないことも多い)ことや、中には看板と実際が違うケースもあったりするようです。 そうすると、PEもアクティビストもヘッジファンドもまとめて怪しいファンド!と見られてしまいがち。 そうした中で、安東さんや西村さんは、あえて積極的に色々な機会を利用して、意見を発信しておられます。 色々露出すると、それに伴って跳ね返ってくるものもあり、ご苦労も多いことかと思いますが、日本のために 頑張っていただきたいと 考える次第です。