朝6時台の電車から外を見ると、随分明るいですね。季節がどんどん変わっています。

司馬遼太郎の「8人との対話」は山本七平さんとの対話を読み終えて、ストップ、読みかけの「新しい金融秩序」に戻りました。

おぼろげな記憶ですが、初めて「8人との対話」を読んだ時も最後まで読みきっていないような気がします。あとの7人の方々、いまいち馴染みにくいのです。

司馬さんと山本さんの対談では、日本、日本人、日本社会では、物事の大枠、外枠、あるいは組織の主要なメンバーは決めるけれど、絶対的な中心となるリーダー、ルールを決めない。圧倒的な独裁者、すばらしいリーダーも出ない。絶対的なルールを決めて従うこともない。

日本にはヒトラーも、フセインも、金日成も、ケネディも、オバマも出ない。コーランも聖書もない。憲法もあまり読んでいませんね。会社の定款、規程集なんて、社員の誰も読んでない(確かに)。そういうものは馴染まない社会なのだ。日本の歴史上珍しい独裁者的な信長ですら、幹部層の色々な意見を聞いた。聴いて自分の意見と同じ意見を聞いて、それだ、よくぞ言った、というパターンだったとか。

それは山に囲まれた盆地文化の影響もあるか・・・・  なんて部分は面白かったですね。