「新しい金融秩序」 ロバート・J・シラー著、田村勝省訳、日本経済新聞社

序盤は個人の経済リスクについて触れています。その中で印象に残ったのは。


{大企業に対して個人が貢献できる能力は、その人の能力がどのように他の人の能力と、生産に必要なその他の投入物と、そして利用可能な技術と相互に左右されるかなどによって左右される」

「大企業に就職もせず、他人と力を合わせて努力もしない人は、価値のあるものをまったくといっていいほど生産することができないだろう」

「一個人の企業は極めて異例の環境下でした成功しない」


様々な資源のある大企業に所属して、他の人・資源と一緒になって取り組まないと価値のあるものは産み出せない!? 大企業を辞めてVBに入った身としては ややがっくり。

昨今のライブドア事件以降の株式市場や経済の環境では、VBが厳しい、大企業はやはり強い、と実感するものはあります。 まったく、その通り、では良くないはずですが。

小さな企業は小さな企業同士で、いかに有益な協力ができるか、とかで何とかやっていかねば。