商事法務最新号(11/15) No.1848に 太田洋弁護士の意見が掲載されています。

「レックス・ホールディング事件東京高裁決定の検討」

株式の買取価格について、東京高裁が地裁決定(会社・ファンドの決定価格を支持)を覆して、5割増しの高い価格を決定した件への批判的な見解です。

技術的な問題点を色々指摘してあり、それはそれで、その通りということが多いのだと思います。

しかし根底には、M&Aの適正価格を裁判所が決めること自体への批判的な考えもあるのではないでしょうか。


裁判所は価格決定のプロセスに問題がないか?妥当な手続きを踏んだ上で決定されたか?の判断をするのはよいと思いますが、裁判所が調査・検討して価格そのものを決定することは、何か釈然としない気がします。まあ、法律でそうなっているので裁判所も持ち込まれた案件には何か決定をしないといけないですが。

今後の進展にさらに注目。


そんな事を考えていたら、当社でアルバイトしていた学生さんが就職のご挨拶に。な、な、なんと最高裁判所司法修習生! すごい!。 別なバイト学生A氏は、CFA協会主催のUniversity Investment Challengeに参加する某大学チームのキャプテンだそうです。優秀な人が来ているんですね。感心、感心。