週末休んでいる間に注目案件に動きがありました。

ダヴィンチのテーオーシーの株主名簿閲覧の請求、テーオーシーの拒否(会社法の規定をもとにしたもの)、ダヴィンチの東京地裁への仮処分申立、これに対して6/15に東京地裁は申立を却下、ダヴィンチは上級審への不服申し立てをせず株主名簿閲覧は諦めることとなりました。

現在7/18までの期限でTOBをしており、テーオーシー株主へこれへの応募呼びかけを検討していたようですが、これは時間もなくしないこととしたようです。

自社と競合する株主には、株主名簿閲覧を認めなくてもいいという会社法の例外規定に該当するかどうか、についての裁判所判断が注目されていました。結局ダヴィンチはテーオーシーの競合と判断されたようです。

フィナンシャルバイヤー(ファンド)の名簿閲覧要求はいいが、ストラジックバイヤー(事業会社)による名簿閲覧請求はNO、というと健全なM&Aの後退で、買収にはファンドを一枚かませてやろう、というような風潮になるのもしれません。

グリーンメーラーあるいは企業地上げファンドの活躍を促す判断では、とやや疑問。