今朝の日経朝刊。

人口が都市部に集中し、地方は少数の有力都市だけ残り、小さな市町村は消滅し、土地は広大な農地または原野化していく。

日本の未来像を描いた「国家破綻はありえない」(PHP研究所、増田悦佐著)にそんな日本の様子が出てきました。最近は青森市のコンパクトシティ化などの試みもよく取り上げられます。 大都市への集中、青森のような生き残りの努力をする地方都市は機能的な街づくりを進める。それ以外、例えば夕張などの市町村はいずれ消滅。 着実にそんな方向に進んでいるようです。

地方都市もネット活用とともに、物理的にも一定の距離内でまとまったコミュニティを形成し、同世代間・異世代間の交流も促進などしていけば、活力は出せるのでは。 東京にいても地方にいても、自分がまともに付き合える人間の数はだいたい決まっています。地方のスローペースでは5人としかつきあえないが、都会では500人とつきあえるということもないでしょう。

どこにいても、普段割と頻繁に交流できる人は50人。しかし都会では母数が多いので、その50人を見つけやすい。地方では母数が少ないので多様な、自分の好みに合う50人を確保しづらい。 都会では1万人から趣味の合う50人を選んで、他の人には全く無関心。田舎ではそもそも50人しかいないのでコミュニティの全員と付き合わざるをえず、全体の利益を考えないといけない。

それはさすがに厳しいので、地方でもコンパクトに集まって、せめて1000人くらいの母数から選ぶようにするば、だいぶ多様性が出て来る。 正月に新潟に規制して街を歩いても、そんな感じがしました。


ちなみに上の本の増田氏は著名不動産アナリスト、長らくHSBC証券でしたが、JPモルガン証券に移籍して活躍されているようです。