NFKホールディングスはもともと熱処理技術を持つ、日本ファーネス工業といいましたが、ここ二年ほどで、投資会社化、さらに買収した不動産事業子会社による不動産事業を手がける会社になりました。上場会社の箱を利用した、業態変換の例の一つ。投資事業で儲けたい人たちが経営権を握ったようです。この会社が、投資事業の損失計上、不動産事業の不振で大幅下方修正となりました。こうした会社はいくつもあります。そのうち、いくつもが投資先の再建が順調に進まず、大幅下方修正です。
お金を集めて、へたりぎみの会社(特に上場会社という箱を好む)を買収して、規模を拡大。買収した会社も、その後にCB等で資金調達し、さらに同業を買いあつめることで売上(利益は・・)規模を拡大。そんな繰り返しが多いようです。
しかし、その過程で、投資先の企業をきちんと再生する、事業の再構築をまじめにやって本業の建て直しをするノウハウは、さほど持ち合わせないようです。あるいは、はなから再建の意思はなかったのか。
こうした銘柄、値動きは激しくなり収益機会もあるように思いますが、これはギャンブル。そう割り切っていればいいですが、くれぐれも大事なお金は投資しないように。