以前に東京IPOのメルマガコラムで、ダルトン・インベストメンツへのインタビューを紹介しました。
http://www.tokyoipo.com/column/m20060830-3.htm
投資先のサンテレホンの新株予約権発行差し止めをしたことは、その後の上場会社の安易な発行の抑止要因になっているようです。今週の日経金融新聞にもそんな記事がありました。
そして新たな展開。ダルトンが サンテレにTOBを実施!
http://post.tokyoipo.com/visitor/infofile.php?brand=2807&info=118586
サンテレは、株主数の減少で1部から2部指定替えの猶予期間にあり、これを回避するため、分割や単元変更、+従来からMBOのMBO提案をしたものの受け入れられず、今回のTOBとのこと。価格には20%前後のプレミアム付きですが、TOB成立後も持分は31%から40%に上がるだけです。 ダルトンのリリースでは、TOB成立の場合、ますます株主数が減り、上場廃止の可能性があり、TOBに応じないと取引できなくなるリスクがある!と書いてあります。 そんなことを言いながらTOBを実施する、しかも子会社化の覚悟はなく、わずか9%の買い付けとは何だ、という感もあります。
しかし、これは上場廃止のリスクを現実のものとして、経営者により強いプレッシャーを与えようという作戦なのでしょう。
ダルトンとしても5年間もこの会社に関わり、30%超の保有となっていること。さらにMBOファンドといいながら、まだその実績がないことから、ここで何とかこの案件を前に進めないとならない、という思いもあるかと思います。このままではエグジットができない。ただ売れば下がる、という状況。
はたしてどうなるか。MBOなるか、はたまたホワイトナイトが現れるか。
阪神-村上ファンド に似た状況に見えます。