AOKIが フタタへの経営統合案を公表。
最近の制度改正を背景に、さらに王子製紙のケースを参考にして、提案した経営統合案を取締役会で承認し、正式な提案として公表しました。 王子は取締役会承認と公表をせず、相手の回答を待ったため、北越はこれを非公式打診として、回答期限までに買収防衛策の導入と三菱商事への第三者割当増資を実施しました。
今回は、こうした対応をする機会を与えず、1週間で統合提案への回答を迫り、それ次第でTOB実施としています。
フタタは、さほど資金ニーズがあるとは思えず、例えばコナカへの第三者割当などは難しいでしょう。 対抗策はコナカも対抗TOBを実施して、それにフタタ経営陣が応じるというパターンでしょう。コナカは既に20%保有、さらにフタタ創業家が30%保有なので、経営陣と創業家が一致してどちらかを支持すれば、それで決まります。
コナカが対抗するか、それに対して経営陣と創業家がどちらを選ぶか・・・・ どちらの傘下にも入らない自主独立は、それで株価を上げられると主張するのが難しそうです。 ダークホースはひょっとして イオンあたりが登場!?
AOKIの統合提案も開示されています。わりとシンプルな内容。フタタ店舗の視察は4~5月実施ということで、ずっと考えていたことでしょうが、統合提案の公開は、王子の件を見ての急ごしらえの感もあります。