紙パルプ業界は15年前くらいは東証1部に20社以上存在していたと思います。

それが現在は13社。かなりの減少。そのうちかなりのM&Aに関わったのが業界トップの王子製紙。

神崎製紙、本州製紙、高崎製紙、三興製紙(これは1部ではなかったはず)を吸収。上場を維持の中越製紙も傘下に。ダンボールや特殊紙などを除く、洋紙主体の企業では、競合の日本製紙、独立系の大王製紙を除けば、残るはほんとに三菱製紙と北越製紙くらいです。  M&Aの経験豊富というのもうなずけます。


これらの吸収合併で、資産も拡大、資本も増え時価総額も拡大してきました。

しかし株価を見ると・・・・

過去10年では 900円から450円の間を循環。時価総額は増えても、ずっと1株持っている人にとっては、必ずしも儲かっているとは言えません。こうした再編をしてきたから この範囲を保っているのでしょうが。

経済全体と紙パルプ産業全体の状況から外れて個別企業だけ上昇、とはいかない。大きくなればなるほど。今は王子製紙=紙パルプ というずっと昔のような状況になってきていますから。


でもこの産業の循環をきちんと見て、売りと買いを適当なタイミングで繰り返せば、利益機会はある。

大企業への投資はそういうものなんでしょう。

北越の株を850円で手放してしまうか。むしろ 今後、外資なども巻き込んだ再編の目玉と見れば、ボラティリティは高く、もっと儲かるチャンスもあるかも。 とりとめなしの話・・・