週末に大きな出来事。国内企業による初の敵対的TOBなるか?
最近の買収防衛策導入(北越も駆け込みで導入)を受けて、王子側はかなり練りこんだ事業計画を公表してのTOB.業界内のストラテジック・バイヤーの提案なので具体的なものです。むしろ防衛側に、三菱商事との連携による取組の詳細な内容を世間に説明する準備がないのでは。三菱商事としては、正直、それほど真剣に提携を望んでいるものでもないでしょう。むしろ紙パトップの王子製紙と仲良くしているほうが、取引面でも良さそう。 そうそう、今後の取引の増加などの条件があれば、増資引き受けは撤回したほうが商売上は良さそう。
ただ北越への増資後は、三菱グループの三菱製紙との統合が有力なだけに、残るは三菱グループの中核企業としての、身の処し方でしょうか・・・・
王子のTOBは、三菱商事の増資引き受け撤回を前提としています。増資は商事の取締役会決議済。
これを撤回するかどうかが当面のポイント。
一連の出来事の参加者の顔ぶれを見ていると、北越の買収防衛策のなかの独立委員会のメンバー、王子のファイナンシャルアドバイザー、資金の出し手などの顔ぶれが 興味深い。