阪神TOBも成立へ。

オリジンのTOBにも注目して経過を見ていました。その時も個人株主は情報不足、もっと一般株主のことも考えろ! というコラムを書きました。


今回についても、阪急・阪神は村上ファンド排除にやっきとなり、個人株主への説明は適時開示のリリースのみ。統合の効果をきちんと一般株主に説明して、TOBへの参加を問う、という感じはありません。


この間、テレビで阪急代理人のSさんがテレビに頻繁に登場。村上さんとの”交渉”の代理人のはずですが、阪急のスポークスマン代理のような形で統合のメリットもテレビで話していました。


しかし統合の手法は 1ステップ TOB 930円  2ステップ 阪急株1.4株(金曜日の株価では、608円×1.4株=851円)との株式交換。 TOBに応じないと損!という条件を 一般株主には押し付けるもの。


TOB価格には経営権取得のプレミアムが含まれていて高いのは当然、その後の残余株の取得の株式交換の価格は、経営権取得のプレミアムはないので低い。これは買収者としては合理的。

しかし一般株主保護が重要、という主張が良識あるM&A専門家からは出ていたのですが・・・・


一般株主としては、オールスターファン投票、みたいに途中経過が出て、勝ち馬に乗る、という判断ができるといいですが。 まあ今回はTOB合戦ではないし、帰趨も見えましたが。