ワークスアプリケーションが 従業員向けのストックオプション発行を中止。
5月以降ストックオプション発行が報酬として費用化。見込んでいた費用は総額2億円。
業績予想の下方修正により、この費用負担も重いということで 発行を中止。
これまでのように簡単には SOも発行できませんね。
興味深いのは 費用2億円と出ている点。
ブラックショールズ式に当てはめて計算してみました。
普通は 時価、行使価格、金利、期間、株価のボラティリティの5条件を入力すると、オプション価値が出ます。
今回の回答は
オプション価格が総額2億円で4,628個(株)なので 1個(株)43,215円 と出ています。
行使価格 148,515円
時価 120,000円 昨年10/28 付与時点
金利は2%としました。
期限は10年後
残るボラティリティを逆算すると 29.5%。 ボラティリティは 株価の標準偏差。
ボラティリティが不明の時、逆算して出したものを インプライド・ボラティリティといいます。
ボラティリティは ブルームバーグなどから、あるいは過去の株価データから一応計算もできます。
ともあれこれまで タダと思っていたオプションに価値がある。株価が12万円くらいなら なんと4万円くらいの価値があるのだ! ということを少なくとも会社、経営陣、管理部門は認識すべし。依然として従業員はピンと来ないかもしれませんが、この4万円が 源泉徴収表や給与明細に載ってくると 話は別。
個人の給与所得には 行使まで乗らないんですかね。誰か知っていたら教えてください。