プロの取引の結集である相場には勝てない。しかも税金や手数料を加味すれば市場よりマイナス、というのがエリスの考え。これは前回まで。
それと別な大きなコンセプトは 平均への回帰。 長い期間の統計で 株や債券、その他色々な資産の平均利回りが出ています。
例えば 株は 過去50年間で10%、とか。(この数字は仮)。長期間運用していけば、結局この数字に収斂していく。 昨年は大きな上昇の年、今年はそこそこ。でもそれまでの低迷、そしてまたやってくる将来の低迷期。それらを平均すれば 結局10%程度に落ち着く。
長期で見れば、株が明らかに有利。 自分の運用目的、資金源泉が長期投資を許すものならば、100%株式に投資せよ。 ということになります。 この点は株好きの 人にはうれしいですね。
長期で見れば去年上がった、今年下がったなんてどうでもいい。ましてや日々の動きなんてゴミ、ということになります。 ただし長期投資は持ちつづけることが肝要。 長期的に平均に回帰といっても、実際は大きく上げる1年と平穏な何十年。大きく下げる1年と平穏な何十年。 この大きく下げる1年を避ける能力があると思うな。 しかし大きく上げる1年を決して逃すな(去年のことですね)。この1年を逃しただけで、平均すら達成できなくなる。このあたりの数字を用いた説明は衝撃的です。
外為証拠金などは歴史が浅いですが、長期でみれば、360円が117円になって、ドル買・円売りだった人は大損、金利差分では少し取り返している。 ドル売・円買いをしていれば大もうけ。しかし金利差分は損。
どっちにしろ対して儲かっていないかも。
低金利の日本では債券はいかにもだめそうな感じ。
他にマーケットリスクと個別リスクの話など、面白いトピックが色々残っています。