敗者のゲームを読み終わりました。とても良い本であり、かつ難しい点もあるので、すぐに最初から読み直ししています。 投資家の方には強くお勧めします。

時々内容をご紹介していきます。


まず資産運用が敗者のゲームという理由。 (株に限定して、さらに特に個人投資家と限定します。)

勝てないというのは市場(市場インデックス)を上回るパフォーマンスはできない、という意味。よってこれを上回るすばらしい運用(スマッシュヒット)を狙っても無駄。むしろできるだけミスを減らして、相手のミスに乗じて儲ける。素人のテニスのようなもの、ということ。

市場に勝てない理由は? それは市場=プロであるから。 プロの機関投資家(国内機関投資家・外人)が売買の主体であり、彼等の形成する株価が市場である。優秀な人たちが全力で運用している結果が市場である。個人がこれを上回ることはできない。 個人に限らず、プロですら自分達の平均に対しては勝ちつづけることはできない。(特に手数料・税金など控除後は)。 よって個人は始めらから負けるゲームはしないで、インデックスを買え。     そんな導入です。


この本は、機関投資家の売買シェアが90%程度の90年代の米国を念頭に書かれています。その点では、ネット取引普及で個人のシェアが異常なほど高まっている現在の日本、IPOラッシュでプロのカバーしない銘柄がたくさんある日本、という状況では個人でも勝てるのではないか?という質問は出てきます。また投資には俺も勝てる!と思うことで楽しんでいるエンターテイメントの側面もあります。


ま、導入はそんな感じですが、まだまだ面白い話がたくさん出てきます。