僕自身、社長はプレイングマネージャーをすべきではないと思っています。
現実的には各社色々な事情があって、
プレイングマネージャーをせざるを得ない社長は多いが、
現実的にはせざるを得なくても、
そこから離れるように努力しないと会社は成長しないと思っています。
全ての最終責任を担っているトップは何か問題があったときに
当事者ではなくても矛先にいる可能性が高い。
実体験からそう思ったからなのですが、
そこで社内外からの不満や問題の当事者の中にいると
以下の問題点に遭遇したからです。
①当事者の中にいることで、本当の当事者の当事者意識が薄くなる。
②当事者が当事者意識が薄くなることで勉強機会を失う
③当事者が勉強機会を失うことで、最終的に会社が成長しない
繰り返しになりますが、社長は最終的な全責任を負うので、
どちらにしても責任は取る必要があります。
しかし、より当事者の中にいることによって、
せっかくの勉強機会を当事者は失ってしまっては勿体ない。
そういう意味では数年前までは当社は全てのことに
社長が首を突っ込んでまないとまわらない会社でした。
一番重症だったのは、それが当たり前になりすぎて、
会社の成長を妨げると誰しも気づいていないことでした。
熱を入れて話しても、目の前の負担増に目が行き、
数年単位での会社の成長を見れていない。
だから、MTなどで皆が責任をもって、仕事をすることの
必要性を問いかけても、同意するものも居ない、
むしろ反対したい空気が漂っていることもありました。
しかし、何度も何度も話し続け、給与体系や分業化をし、
少しずつ理解をしてくれる人も出てきました。
特に全ての業務を正社員化したことはそういった会社へ
変化する為の一番の投資でした。
しかし、①~③のことをしっかりと話せる人は
まだいないのかも知れません。
社長にさせてはいけない、
自分たちで現場の運営はしていかなければならない、
理由は大雑把に理解し、上のような言葉で話していることを
社内で聞くこともありますが、それでも社員の自立への大きな一歩です。
週末に異業種交流会があり、当社と同規模の会社の問題点を
ディスカッションのテーマとして、議論しあいました。
創業から順調に成長してきましたが、
リーマンショックで大きな落ち込みを経験し、
その後の立て直しが思ったようなペースにならず、
自分の独裁経営が間違っていたと仰られていました。
そこも社員の自立が課題で、全ての業務のスタートが
社長からのみのスタートでそれを変えたいと話しておられました。
当社も問題提起はまだ経営陣からの方が多いかもしれません。
色々と考えましたが、社員の自立は最終的に
ほとんどの問題提起が社員から始まるようになれば
自立と言えるのかもしれません。
先週書いた「PDCA」、そして上記の「問題提起」、
そして、冒頭の「経営者を除いた業務の循環」の
3つで社員の自立がコンプリートするように思います。
週末の異業種交流会の話の社長は僕よりもかなり年上の
ベテラン社長でしたが、そのベテラン社長から
自立型社員への社員教育の必要性を聞き、
ここ数年の方向性に間違いがなかったと
確信を持たせてもらえました。
今週末の内部監査前に頭の中が整理できてよかったです。