昨晩、購読している関大の産学連携に関してのメルマガが配信されていて、内容が非常に興味深かった。
神鋼ラグビー部ゼネラルマネージャー平尾氏の著書からの引用だったが、内容及びそれを取り上げた人のコメントが自分の考えと非常に近く、共鳴した。
--以下内容--
どうも日本では、「マネジメント」とは「管理」することだと捉えられているようだ。
管理能力が高いほど、マネジメント能力に優れているとの評価が下される傾向があるが、リーダーの立場にある人間は、フォロワーの管理にはできるかぎり力を使わないほうがいい。
なぜなら、リーダーの本来の仕事とは、組織の「外」、すなわち競争相手と闘うことであるからだ。「内」を管理するために時間と労力を費しているようでは、「外部」と対決するための力が削られてしまう。
〈「人は誰でもリーダーである」 平尾誠二 著 PHP新書〉
以前、この欄で採り上げたことがある神戸製鋼ラグビー部ゼネラルマネージャーである平尾氏の最新刊からの引用です。
本書で平尾氏は、個人及びリーダーとしての成長やリーダーに必要である条件、強い組織の作り方などについて、自身の経験やスポーツ界の動きなどをベースに、分かりやすく述べています。
ここで平尾氏は、日本の組織では、リーダーが部下の管理やコンセンサスを得るような内部との戦いに力と時間を使っているため組織自体が収縮しパワーを失っている、と指摘しています。
そこで常に管理が必要な組織ではなく、部下の内発的モチベーションを高め、主体的にどんど仕事に取り組んでいく組織作りを目指すべきだ、と提唱しています。
そのためにリーダーに必要の資質は、「キャパシティ」。
平尾氏の言う「キャパシティ」とは、異質なもの対立するものを排除するのでなく取り込んでいく力や目先の利益や自分の都合を優先させることなく大局的な損得勘定ができる能力です。
--以上内容--
確かに組織のリーダーだけではなく、中堅のリーダーも外に目を向けれる組織が最強だと思うし、本来の仕事はそこだと思う。
ただ、当社もそうだが、組織によっては成長段階の組織もあり、リーダーがフォロワーつまり内部への意識を余儀なくされている事も事実であり、必要な事だとも思う。
だから、ここに書かれている通り、主体的(能動的)に仕事に取り組める社員教育が必要で、受動的に仕事をする10人以上に能動的に仕事をこなす社員1人の方がよっぽど利益を産む。
僕は社員には考えたうえでの失敗は怒らないように心がけている。
しかし、考えが浅はかだったり、時には考えていないのではと疑うミスについては厳しく注意する。
仕事中は常に考えているべきだから。
考えるということはトレーニングと同じで常に行っていないと、力が衰えてくる。
逆に常に考えていると、それが苦ではなくなる。
と言うより、勝手に頭が働いている。
皆が能動的に取り組めば、何も心配する事はないくらい組織は活性化するだろう。
僕自身も社長の仕事が少しでも減るように、心掛けている。
皆がお互いにそういう事を意識して、強い組織をつくろう。
そういう事を意識すれば・・・・
一人の社員に対して皆で教育する社風になっているだろう。
しょうもない注意が無くなり、周りの人を含む皆が嫌な思いをしなくて済むだろう。
利益率が上がり、会社の体質強化となり、皆に返ってくるだろう。
皆が将来について不安の無い活気のある組織になるだろう。
一人の社員のネガな行為に皆で指摘し、癌をつくらずに済むだろう。
と良い事がたくさん!!
最後のリーダーへ求められる資質が『キャパシティー』、確かにそう。
ここは人にとって永遠の課題だなぁ・・・。
夜、ネットを見ると毎度おなじみ『竹原慎二のボコボコ相談室』の新しい相談が載っていた。
内容、コメントの趣旨についての感想はあるが、ここでは書かずに最終のコメントが面白かった。
「自分が辞めると仕事が回らなくなるから」と条件に合わない仕事を辞めれなくて悩んでいる人に対して・・・
お前なんか辞めたって、仕事も地球もグルグル回るよ。
http://promotion.yahoo.co.jp/charger/200612/contents02/theme02.php
このコメントが最高でした!!