外為:
管政権に移ったことで外国外為市場は円売りで反応した。海外の市場参加者を中心に「円安派」とみられている管氏が首相に就くことで、円高への警戒感が鮮明になるとの見方が広がったため。
足元の主な円売り材料は「投資家のリスク回避姿勢の後退」との見方も多い。ヘッジファンドなどが低金利の円を売って金利が比較的高い新興・資源国通貨などを買う動きを広めつつあった。そこに管氏の首相就任観測が広がり格好の円売り材料となった。
債券:
4日の債券市場は管氏の首相選出に買いで反応した。特に新発5年物国債利回り。前日比0.020%低い(価格は高い)0.385%となり、6年10カ月ぶりの低水準を記録した。長期金利の指標となる10年債利回りも前日比0.015%低下した。管氏は2009年11月に「デフレ宣言」をするなど、物価の下落が経済に悪影響を及ぼすことについての意識が高い。財政問題への取り組みに期待する向きもある。ただ、財政再建への期待を織り込む動きは、まだそれほど強くない。
株式:
4日日経平均株価は小幅反落した。管氏の首相指名は「前日の上げで織り込んだ」とされ、閣僚人事や所信表明演説など「次の一手」に注目が移っている。海外投資家は日本の政治に対する期待は低いだけに具体的な政策を打ち出せば好材料になる。ギリシャ問題をきっかけに世界的にソブリンリスクが注目を集め、早期の財政再建を求める声も多い。