新国立劇場 小劇場にて
演出
千葉哲也
キャスト
中村倫也、中村ゆり、浅利陽介、三津谷葉子、真那胡敬二
まずセットがすごい!
迫力!
奥行き!
細かいところまでしっかりしてて
そして音楽と照明の演出!
オープニングで持っていかれた
外国のなんていうジャンルの音楽かわからないけど、めっちゃ興奮する
ドキドキ!
そして照明が、奥に一本蛍光灯が縦に立ってて、それがストロボのようにチカチカして、ドキドキ感煽る
不穏な空気、絶対よくないことが起こる、精神不安定さ、余裕のなさ、みたいな
その中でキャストが登場するのめちゃかっこいい
これだけでもう満足したってくらい持ってかれた
1幕、2幕で計3時間ちょっとなんだけど、いちいち人物の登場がかっこいい
シルエット見せてかつかつ出てくるみたいな
奥行きもあるし
肝心の内容
会話はイギリスの労働者階級の怒り、なので現代に通ずるかというとそうでもない
もちろん現代でも社会的格差や政治宗教に対する疑念みたいなものはあるから全くないとは言えないけど、でもすごく共感できるか、理解できるか、というと難しい
日常の会話だけをピックアップすると、すこし古典演劇を見てるような気にもなる
でも、大まかなストーリーはかなり面白くて
(詳しくはあれなのでざっくり↓)
舞台は男2人と女1人が同棲してる家
女と男は夫婦なんだけどうまくいってなくて、もう1人の男が緩衝材のようになっている
この緩衝材がかなり良いやつ
女もこの緩衝材のことが好き
(もちろん夫のことも好きだけどすぐ喧嘩になる)
そこに、女の友達の女優が来る
この女優は女よりももっとお硬いタイプで、夫はますますイライラを募らせる
男はこういうお高くとまったお上品なタイプが嫌い
男はより荒れる
そこでこの夫婦仲をみかねた女優が女の父親に助けに来るように電報を送る
そして女は父親と故郷に戻る
無事に全てが解決したかと思いきや今度は女優がこれまでの女のポジションに入り、男2人と生活するようになる
女は最初からこの夫が好きだった
(このときの入れ替えがクソかっこいい!ゾワっとする!興奮!ワンツーワークスの怒りの旅団の入れ替えを思い出した)(そう言えばあれも「怒り」だったな)
時間が経ち、楽しくも荒れた生活を送る三人の元に、妻が帰って来る
女優は出て行く
妻はやっぱり夫を捨てきれなかった
2人で手を取り合っていきていく、みたいな話
(本当ざっくり!)
かっこいい
男2人に女1人の生活とかやばいよね
絶対ドラマあるやん
演出が本当に良くてかっこよさ100倍
とにかくセットはしょうがないとしても、
音楽と照明は本当大事!と思った
もちろん脚本もだけどね
でも脚本は頭に訴えるけど、
音楽と照明は感覚に訴えられる
女性キャスト2人とも綺麗だったわー