恐らく、生後初と言っても過言ではないでしょう。



うちの息子は
今、一番面白い髪型をしています。



と言うのも、
お風呂場で
前髪を切りそろえられている息子の姿を
見た私が、うっかり
『プッ』
と吹き出してしまった事に
彼がショックを受けて、
まだ髪切りの途中なのに
もう髪を切らない、
と言い出したことから始まりました。




軽く縦にはさみを入れたものの、
やっぱり前髪パッツン。
良く言えば、
昭和テイストの残る幼児。
悪く言えば、
たいぞー。




旦那が、
「本当に切らないのね。
この髪型でいいのね。」



再三確認したそうですが、
「切らないよ!」
の一点張りだったそう。




そう、悪夢は
私が吹き出してしまった事から
始まったのです。





それからと言うもの、
息子の快進撃が始まりました。


何の快進撃かって?




それはそれは、
毎日深夜に及ぶまで
母いびりの日々が
幕を開けたのです・・・・。




まず、夜中の3時まで寝ない。




パソコンで、
機関車トーマスの
画像を見せろ。




wii sportsで、
テニスをして見せろ。




ベランダに出て、
車を見に行くぞ。




ここまでは良いのです。
ここまでは。



一応
こちらが頑張って出来ることだから。




でもね、




ボール遊びの時、
フローリングを指さして、





座席1






まず、
私の座席を指定してきます。
ちょっとでも指定する範囲から
ズレたところに座ると
細かく修正してきます。




でも、
どんなに指定された
範囲に座ろうと、
息子は、
ちがい~ちがい~(違う違う!)
と怒りまくって終いには、









座席2













壁に座れと。




さすがに、
笑ってしまいました。
忍者のよーな
母ちゃんじゃなくて
ごめんよ、息子さん。





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私がどんなに話しかけても、
TVに夢中になって
返事をしない旦那。




神妙な面持ちで
テレビと睨めっこしていました。






大抵(旦那が)諦めて私の話を聞くのに、
今回ばかりは、どうしても返事をしません。





その様子に
カチン
ときた私。






おい、聞いてんの?







声を荒げた瞬間、
奴は何と
腰を浮かして
屁をこいたのです。




しかめっ面も、
おならを出すためのものだと分かり




最低、
だの
ムカつく
だの
散々旦那を罵った私。





でも彼は頬を赤らめ、
照れ笑いを浮かべながら










屁












本当に、口をきけなくしてやろうか?
そう思った夜でした。





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末はゴルゴかベルセルクか?
と言わんばかりに
どんなに小さな物音でも
目を覚ましていた息子。







ごル語









その彼も、無事に成長して、
多少の物音では目を覚まさなくなりました。



その代わりと言っていいものか、
寝言が増えました。



『馬鹿言うなよ~』


だとか、


『座りたいんですぅ~』


だとか、





極めつけは、





ヘンリー










お前は外国人か?
英国人の名前を絶叫していました。













いったいどんな夢を見たんだろう、
そう思っていたら、












ビリーの絵







トーマスの仲間達だったんですね。




末はゴルゴじゃなく
夢でもおもちゃで遊ぶような幼児にまで
成長したようです。
お母さんは嬉しい。







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妊婦






どうも。またしても6億円の夢破れました妄想妊婦です。
私の周囲には寒風吹き荒びます。


だからどうしても、
テレビ見てて、
漢字検定で涙を流す
宮崎美子みたいな
乙女おばちゃんとかに
カチンときたり、


歌のお姉さんの、
ふとした拍子に見せる
素の表情を見る度に、
実は子供嫌いなんじゃないか?
なんて、粗探ししてみたり、
どうしても心が病んでしまっているのです。




こんな荒んだ私にも、
妄想系乙女漫画などに
はまった時期もありました。



そしてそれに感化されてか、
色んな行動を取ったりもしました。





風呂










貧乏












勿論ことごとく
“重い”
と言う理由から振られてしまいました。




そして、ようやく当時モテ系だった
コンサバ(キレイめ)系の道を目指す事を決意するのです。
髪の毛を長くのばし、
男受けするような恰好を志しました。




勿論中身だってコンサバ。
相手が知らなくて良い事は
敢えて自分から触れず、
自分が知りたくない事は
決して聞きません。


昔は、
好みのタイプは?
なんて聞かれたら、


『松尾スズキを好きで、
ピエール瀧を好きな人』



と答えていましたが、
こんな濃い女、誰だって引く。
そう分かったのが25歳の時でした。




だから、せめて、


『松尾スズキを知ってて、
ピエール瀧を知ってる人』




にレベルダウンしたのです。
勿論、初対面の人に面と向かって、




『松尾スズキ知ってますか?』




なんて聞いちゃダメだよ。




モテ系の女子にそう言われて、
はやる心をぐっと抑え、
一生懸命話を大人計画に
持っていこうとしたのを覚えています。






そして、一年後。
立派にコンサバの私が出来上がりました。
勿論中身はドロドロの私。
松尾スズキ好き、
ピエール瀧好き、
極めつけは
ボーイズラブ好き、の女。




そんな私と旦那が出会いました。
彼と同窓生だと言うこともあったけれど、
その容姿や雰囲気に
一目ぼれしました。
勿論私だけでなく、
他の女子も彼に惹かれていました。
カッコいい人が入社したと、
30近い女子たちが
品定めに行ったとも
噂で聞きました。



少女マンガに出てくる
王子様みたいに
肌がきれいで、
女子みたいに
綺麗な顔をしていました。

だからと言って
全くちゃらちゃらせず、
知性的で、
誰にでも平等に接する、
硬派な人。
そんな風に感じました。



その時、私は
付き合っている人が居たのですが、
旦那の方が、断然好きだ。
そう思いました。





そして、凄く気になりました。







彼は、松尾スズキの事、知ってるだろうか、と。









外見は変えられても、
所詮中身は変えられません。
人間なんて、そんなものでした。





実際、旦那と付き合うようになって、
少しずつ少しずつ、
侵食するように、



私が濃いと言うことに
気付いて引かないように。
一気に自分を見せるのではなく、
間合いを計るように
付き合いました。
だって自分の価値観を
誰だって貶されたくないでしょう。



旦那は幸か不幸か、
繊細そうな外見とは裏腹に、
多少のゴミの山は気にもせず
繊細さなど
微塵も持ち合わせない
大雑把な人だったため、
私の趣味にも、
価値観にも、
ほどほどに付き合い、
そして、幸か不幸か、
松尾スズキを、知っていたし、
私より断然雑学を知っていたので、
本当にラッキーだったと思っています。


雰囲気で好きになったのに、
中身だって、好みの人でした。
(自分に都合がいい)




傷つきやすいので、
密やかに
密やかに、侵食して
そして、それが成功して
私の趣味で彩られた我が家。


旦那だって
私の事理解しているハズ。
私の趣味、嫌がってないハズ。
てゆーか、感化されてるハズ。
(てゆーか麻痺してるハズ。)



そう思っていました。
今日までは。



それが、
今日旦那に





『なんか面白いマンガない?




腐れホモマンガと妄想系女子漫画以外で。















そう言われたのです。
私の、5年間の努力は
一体何だったのでしょう。
何故私が、(当時)アングラだった
松尾スズキ好きに拘ったのか?
ピエール瀧好きに拘ったのか?
『日出処の天子』
から彼に読ませたのは
何の為か?



全ての道は、
ボーイズラブに通じていたのだよ。
BL好きなんて当時アングラも良いとこ。
アングラを知ってる(もしくは好き)なら
多少の偏見は無いんじゃないか?
少数派の気持ちが
分かるんじゃないか?
あわよくば、
あんたもBL好きになっちまえよ、
そう思わなかった訳じゃない。



寒風吹きすさぶリビング。
枯れ葉散る夕暮れ。
私の心象風景は
五輪真弓の曲。






それでも、





あんなに大好きだった人に
無表情で、







『死ね』




そう言えるほど、
私の心も繊細さからほど遠いものになってしまったと、






思えば遠くへ来てしまったなぁと、
そう思うのでした。






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