「こんにちはー
」

「こんにちはー」
「どうですかー?」
「なーんにも変わらないです

ねー先生?私って死に損ないですかね
」

「なんで!丹内さんは生きてます
」

「そっか、先生がそう思ってないかなーって思ってさ
」

「思いませんよー
生きてるから死にたいと感じるんですっ
ドヤッ」


「前にも言ってました笑」
「あれ?そうだっけ?笑
ご飯は食べてますか?」
「はい、食べてます
」

「おにぎり?」
「はい

そうそう、眠れないんですよー
」

「眠れないかー。シクレスト2回寝る前にしますか?」
「それはやりたくないです笑」
「ですよねー、不味いですもんねぇ
朝のロドピンを寝る前に移しますか?」

「それも思ったんですけど、昼間が不安定になりますよね?」
「そうですね…うーんじゃあロドピンを1週間分出しておきます!」
「何ミリ?」
「25ミリ!少ない?」
「50じゃないのかー。まぁ大丈夫です
」

「腕はどうですか?
」

「この前先生が剃刀綺麗なのにしろって言うからしたら、切れ味めっちゃ良くてかなり深くいきました
自分でも引くくらい切れました
」


「えー
でもねぇ…清潔じゃないとねぇ…。何かすみませんねぇ
」


「大丈夫ですよ
」

「少し良くなりました
」

「いや全く…笑 ここテープ貼ってるから見えてないだけです笑」
「そっか。入院していきます?笑」
「しませーん
」

「考えておいてくださいね?」
「……
」

「丹内さんこれからはこの時間に来ますか?」
「そのつもりですけど…?」
「いやー11時に名前来てなかったから、今日もかなり心配しました
」

「あーすみません
この時間にします!土曜日は早く来ます!」

「わかりました!じゃあ土曜日…絶対来て下さいね?」
「絶対来ます
」

「お大事にしてください
」

「ありがとうございました。失礼します」
この前はベッド埋まってきたって言ってたのに
退院がいっぱいいたらしく、またガラガラだとか。
医者は『絶対』ワードは使わないんだって言う割に、絶対に来て下さいって言うよね?と聞いたら
確かに
と笑ってました。
