はじめまして。ただのオタクです。

趣味のアカウントでは触れたくないけど、思うところがあるテーマについて徒然に書き綴る場が欲しくなり、このブログを立ち上げました。

思うところと言っても何かすごく訴えたい思いがあるとかではなく、普段から日常的に考えているけど、そう言えば誰にも話す機会がないな、というレベルの、個人的な思いです。

まず簡単に私についてですが、35歳の会社員で、同業者の夫と保育園児の娘が一人いて、年に一回同人誌を発行し、普段はツイッターで推しちゃんのかわいさについて延々と壁打ちしているタイプの社会人オタクです。

今日は芸能人の方の不倫騒動がメディアに取り沙汰されるたびに私がぼんやりと思っていることを綴ってみたいと思います。

芸能人の不倫、よく話題になりますよね。週に何回、何人と関係を持っていた、とか。

いつも思うんです。

この人、すごくセックスが好きなんだな？　と。

共感できないなりにいつも考えるのは

「私が推しちゃんの可愛さについてTwitterに壁打ちせずにはいられないように、この人もセックスせずにはいられないんだな。私と違って相手が要ることだから、大変だな」

ということです。

よく、『チャンスさえあれば、セックスをしたくない男性なんていない』と聞きます。

実際多くの方がそうなのかもしれません。

もちろん男性だけでなく、女性にだって、トランスジェンダーの方にだって、人生で一番楽しいことがセックスな人や、セックスのお陰でストレスを発散して社会生活を頑張れる人や、本当はやめたいけどセックスに依存している人など、様々な形で妊活目的ではないセックスを必要としている人がいらっしゃるんだろうなぁ…と、イメージはしています。

勝手にイメージしてるだけで、あまりそういう方と交流がない為、実態を知りませんが。

ここらで一応、私にとってセックスがどういうものかもお話しておこうと思います。

私にとって、妊活目的ではないセックスとは、レジャーです。

レジャー。　河原でキャンプとか、ディ〇ニーランド。

行ったら行ったで楽しいのは分かってるし、そこでしか得られないものがあるのも知ってるし、一緒にいて楽しい相手に誘われたら、誘われたこと自体は結構嬉しい。

年に一回くらい行ってもいい。

けど、準備も体力もいるし、やっぱ面倒くさいな。

一緒に家でゲームするプランじゃ駄目？だめですか、そうですか…

いや別に嫌じゃないよ？でも他にももうちょっと手軽で楽しいことってあると思わない…？

いや嫌じゃないってば…本当だよ…

という感じ。

不感症というわけではないと思います。オーガズムの経験はわりとしっかりありますし、過去に何人かのお付き合いさせて頂いた異性や同性の方と比べても、多分夫との相性は悪くありません。

でも正直たまにでいい。もっと他に時間を割きたい趣味があるし、何だったら夫とセックスするより、夫とお喋りしたり一緒にカラオケやゲームしたりしている時間の方が楽しいんです。

ただ私も一人のオタクとして、

自分に理解できないからといって、

人が夢中になっているものを馬鹿にしてはいけない。

ということくらいは分かっているつもりです。

そこで私は結婚当初夫にこんなようなことを言いました。

「私は実はあまりセックスを頻繁にしたい性質ではないみたいなんだけど、男の人はやっぱりそういうわけにもいかないよね。

もしどうしてもセックスがしたくて、その時私が意に沿えなかったら、相談してね。

プロの人にお願いするなら病気とか気をつけて、そうじゃない人とするなら相手の気持ちに配慮して、必要なら私も一緒に話し合うし、お金を分担してもいい。とにかく相談してね」

的な感じで。

まぁその時すでに付き合って７年でしたので、もっとざっくばらんな言い方でしたけど。

それに対して夫はこんな感じで答えてくれました。

「大丈夫！俺も実はエッチよりゲームの方が楽しいと思っててん！

エッチは気持ちいいけど、性欲処理ならオナニーの方が手軽で自分のペースで出来るし。あと俺潔癖症やから知らん女の人とするとか普通に怖いし、どうせお金払うならもっと他に買いたいもんあるし！なんか色々考えてくれてありがとう！」

と。

こっちはわりと原文ままですね。

それ以来我々夫婦は、妊活目的以外でセックスを一切しなくなりました。

しないと決めた！というわけではなく、必要がなくなり、自然としなくなりました。

日常の中にセックスの習慣がなく、寝室も各々の趣味時間を尊重して別々にしましたので、その唯一のセックスの理由となる妊活に入る際も、

本当に二人とも子供を授かりたいか

二人協力して子育てしようと努められるか

子供を愛そうと努められるか

金銭面や働き方に問題はないか

もしどちらかの体に理由があって子供を授かれないとしても、楽しくやっていけるか

といったことを、たくさんたくさん話し合って、専門クリニックを一緒に受診することから始めました。

分かっています。

多分私はもんのすごく幸運で、

夫は男性としてはかなり珍しい性質の持ち主で、

うまくいっているのはただの奇跡だと。

でもまぁ、お互いオタクで、恋愛やセックス以外に夢中の趣味があることが分かっていて一緒に暮らすことを決めたので、ひょっとしたらこんな夫婦は世の中にそれなりにいるのかもしれないですね。

その人の一番の関心事が夫婦生活ではないから、発信する人が少ないってだけかもしれないですし。

そいでまぁ、そんな私が芸能人のお盛んな不倫騒動の度に思うことなんですが

夫婦間のことをあれやこれや勝手に議論される有名人は大変だなぁ…

セックスしないと心身を保てない人は大変だなぁ…

主にこのふたつです。

セックスしないと心身を保てないことって、もっと気軽にカウンセリングなりケアなり受けられるようになったらいいですよね。

「性欲がすごいんです」って、いかにも健全なことのように、問題に値しないかのように黙殺されていて、限度を超えた人は自己管理ができないとして社会的に非難されますよね。

でも性欲がそこまで強くない私からすると、そんなに性欲に駆られるなんて、こわい。大変だろうな、と思います。

もし私が人生を共にしたいと思った人が社会的倫理に反してしまうほど制御不能な性欲を持っていたら、かわいそうだな、何かしら協力したいな、とは思うものの、毎日相手をするのは私には無理だ。パートナーなのにごめん。と思ってしまいそうです。

パートナーを傷つけたくない、迷惑をかけたくないのに、煙草やお酒やギャンブルをやめられない人がいるように、セックスをしないと気が狂いそうになる人もいるんでしょうね。

自分に理解出来ないものに夢中になって身を滅ぼしてる人、周囲を傷つけている人って、つい批判したくなります。

でも多かれ少なかれ、誰にでもそういうものはあって、私はたまたま、それを受け入れてくれる人の中にいるんですよね。

BL同人誌を作ることが犯罪にあたる国なら「そんなことも我慢できないなんて、猿以下の理性だ。社会的に抹殺されて当然だ」と石を投げられるのかもしれないですね。

(まぁ二次創作同人誌の配布はこの国でも黒よりのグレーですけどね)

消防隊員や軍人のような体を張る仕事の人は、命の危険に晒されることで種の保存本能が働く為、性欲が強い傾向にある、とかも言いますよね。

芸の肥やしとまでフォローしませんが、常に衆目に晒され緊張状態にある人のストレスというのも、相当なものなんでしょうね。そしてそのはけ口をセックス以外に見つけられなかったりもするんでしょうね。

勿論セックスは相手がいることですから、精神的に追い込まれていたからしょうがないといって全てが許されていいものではないと思います。

でも殺人などと違って、合意があって、きちんと周囲の了解を得て、誰の尊厳も踏みにじられることがなく行われるならば、それは他人がどうこう言う問題ではなくなります。

そういうの、パートナーや専門家に相談しやすい社会、どうしても必要な人にはリハビリサポートや代替え案が提示される社会になるといいですよね。

セックスしたい人、したくない人、恋愛したい人、したくない人、結婚したい人、したくない人、

年齢や性別や社会的立場に関わらず、誰もいたずらに馬鹿にされることなく、認め合える人とマッチングできたり、一人の時間を楽しめたらいいですよね。

と、今日はそんな感じです。

また何か思いついたらダラダラ書くかもしれませんし、これが最初で最後かもしれません。

最後まで読んでくださった皆様、ありがとうございます。

セックスレス夫婦は終わっているか