あまり感情を表に出さない、クールボーイなモヤくん。
塾がつらいということも、辞めたいとも言ったことなく
塾と両立していた習い事についても弱音を吐いたことはありませんでした。
受験期に吐いた弱音はふたつ。
ひとつめは、受験初日の2月1日の帰宅後。
「第三志望がダメだったとき、受けられる学校はあるかな」
モヤくんが2月1日時点で出願していたのは第一志望と第二志望。
第二志望は堅いと塾には言われていましたが、一応第三志望までは決めていて
結果によって第三志望を出願して、それもダメなら公立にしようと本人が決めていました。
「あるよ、大丈夫。部活があるところ調べておくから。」と咄嗟に答えると
「よかった。もしダメだったらギリギリまでがんばりたい。」とモヤくんが少し笑顔になりました。
1年後、話をしてみると前受けはしていたものの、初日はかなり緊張していたと。
シャーペンを持つ手が震えて、問題を読んでもまったく頭に入ってこなかった。
10分くらいしてこれじゃダメだと思って、強く気持ちを持ってテスト受けたけど不安で仕方なかったと。
自分では2年と少し、習い事と両立してがんばった、その努力が報われたい。
勉強をがんばった子が行く学校に行きたい、公立には行きたくない、と思ったそうです。
ふたつめは、第一志望の不合格がわかって第二志望に決めたあと。
「第一志望の学校は高校受験で、受けることもできるんだよね」
不合格がわかったときは「あー、ダメか...。」とあっさりだったのですが
しばらくしてわしにボソッと言ってきました。
「うん、受けられるよ。でも学校行ったらそんなこと思わなくなると思うよ。」と言うと
「そうだよね。」と少し寂し気な返事が返ってきました。
1年後、話をしてみると「学校最高!」とのこと。
「高校受験する?」と聞くと「ないわ~、絶対ない!」だそうです。
まずは部活が楽しい、クラスも楽しい、勉強もそこそこの順位で充実しているし毎日が楽しいそうです。
そして、わたしもモヤくんの通っている学校が大好きです。