スカルピーの焼き方 | さんの徒然日誌

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撮った写真や作ったプラモを載せてます

改造おもちゃパーク園長さんからアドバイス頂いたので、

スカルピー記事を独立してまとめておこうと思います (ノ´∀`)ノ

園長さんの素敵改造ブログはこちら!!


今年はフィギュアに手を出してみよっ♪

とかる~~い気持ちで始めたのが年初。

当初の記事

始めは、エポパテで作製していたのですが、
手の遅い私はエポパテでは硬化するまえに
形を仕上げることができず
苦戦しておりました。

そこで手を出したのが、加熱するまで固まらないという

スカルピー粘土です。


材質を簡単にまとめてみました。

*特徴

 ・加熱によって固まる樹脂粘土。
 ・130度から硬化が始まる。
 ・加熱しなければ、永続的に成形できるのが利点。
 
 ・加熱後、再加熱によって多少柔らかくなるので、修正する場合はこの特性を利用する。
 ・基本的に加熱前に完全に成形しておく素材である。

 ・硬化後はパテに比べると脆い。

*種類

 ・スカルピープリモ 硬度が高い
 ・グレイスカルピー 硬化後の切削性が高い。硬化前はややべたつく。
 ・スーパースカルピー スタンダード?
 ・ラバースカルピー ゴムのような硬化をする
 ・リキッドスカルピー スカルピー同志の接着機能をもつ

*危険性

 フタル酸エステルを含むため、粘膜・皮膚への刺激がある。
 加熱時は換気が必要で、調理用オーブンとの併用は避ける。


****

写真、左から
スーパースカルピー、グレイスカルピー、プレモ
となっています。



私はこの3種類を混合して始めることにしました。

もちろん、単独でも作ることが出来ますが、
混ぜることによって、好みの固さに調節できるという利点があります。

パーツの薄さや細工の必要性によって、
粘度を変えることができるのは大きな魅力だと思います。


いいとこだらけのようなスカルピーですが、
加熱しなければならない、という最大のハードルが待ち構えているので、
この点はかなり難題ですね。

調理用とは分けた方がいいらしいので、別途オーブンを用意する必要があります。

私はオーブントースターを利用しています。


スカルピーの解説サイトを見ると割と簡単に焼いていたので、
私もできるだろ~と軽い気持ちで始めたら、大失敗の連続でした (´;ω;`)

誰かの参考になるように、同じ轍を踏まないように、
悲しみの記録を残しておきます。

最初のオーブントースター (ちょうど買い換えようとしていた古いものです)

古いですが、機能は果たしています。

温度調節機能が必須です!!



受け皿にアルミホイルを敷いて、
素材をオーブンに投入します。

このとき、アルミに直接素材が触れると焦げますので注意しましょう!

140度で15分加熱したところ…
開始から6分で盛大に焦げました。

酷い有様です。



これは、オーブンのヒーターが直接素材に照射されたため、
加熱されすぎて焦げたようです。

そこで、ヒーターが直接当たらないようにアルミ箔で壁を作ることにしました。



これで、焦げは防げるでしょう…。

と、思ったら!!

アルミ箔がヒーターに接触して、盛大に溶けました。

アルミ箔はヒーターに接触しないよう十分気をつけましょう!!!



こびりついたアルミ箔はとることができず、
そのまま使用すると火災の恐れがあるので、
泣く泣く新品オーブンを買う羽目になりました…。

新しい相棒がこちら。

KOIZUMI製のお安いやつです。




ヒーターが直接当たらないように
短い遮蔽板を作製してみました。


はい、焦げました-!!! (ノД`)

遮蔽は前面だけではいけません。

全体を覆うようにしましょう。


かまくら型にして再チャレンジ。

熱伝導を考慮して、素材の下にゴミパテを敷きました。

塗料皿→ゴミパテ→素材

の順で乗せています。



やっと成功です。



では、今度はフィギュアのフェイスを焼いてみましょう。

焼く前の状態がこちら。


140度でかまくら型遮蔽板を置いて15分焼成したのがこちら。

成功です。




加熱直後はやや柔らかいです。
冷えるとカチコチになります。


と、まぁ、何とかやっと

焼く

という作業に成功することができました。 (*゜▽゜*)

焼く、というハードルさえ越えれば造型はとてもしやすいと思うので、
とてもいい材料だな~~と思います。