ロシアのタルコフスキー監督「ストーカー」をご存知でしょうか?きっかけは宮崎駿監督でした。
昔インタビューでこの映画の事を語っており、本編が始まってすぐに「これは凄い映画だな」と感じたそうです。まずタイトルの「ストーカー」ですがいわゆる日本で言われている意味とは違い、英語のストーク(獲物を狙う)から来ているそうです。
日本でストーカーという言葉が広まった時、この映画が勘違いされちゃうな、と思い複雑な心境になった記憶があります。話しはかなり難解です。ある日「ゾーン」と呼ばれる何でも望みがかなう場所が現れます。
但し政府に厳重に管理されている為うかつに近寄る事は出来ません。それでも行きたいと思うのが人の性。そこで道先案内をするのが主人公です。主人公は2人から「ゾーン」までの案内を頼まれます。その2人は「科学者」と「作家」。そうして3人の「ゾーン」までの道中が描かれていきます。ここまで聞くと頭に浮かぶ映像は皆さんいわゆるSF映画だと思われませんか?実際の映像はひたすら自然、緑、土、水。それも圧倒的に美しく緊張感が伝わる映像です。三人の会話はただただ哲学的で一度見ただけでは把握しきれません。それでも映画としての完成度が高く生涯でも忘れられない一本といえます。