シリーズ最終章にして最低の作品
前作「ソウ6」の感想はこちら
ジグソウのゲームで命を取り留めた数少ない生還者たちは、
心に深い傷を負ったまま苦しみ、グループセラピーを受けていた。
そんな時、死のゲームを奇跡的に生き残った男、ボビーが現われ、
生還者たちの精神的指導者となっていく。
一方、ジグソウの妻ジルが仕掛けた罠を切り抜けたホフマンは、
後継者争いに決着をつけるべくジルに迫っていく・・・という話。
シリーズ七作目にして完結編となります。
監督は六作目に引き続きケヴィン・グルタート。
また本作はシリーズ初となる3Dで劇場公開されました。
やっと七作目か・・・正直つかれましたw
もうはっきりと“クソ映画”と呼んでよいレベルの作品に仕上がってます。
本作だけ他の続編と雰囲気が違い、画面が明るく、安っぽい画質で、
そのせいで他の続編には辛うじてあった、ダークな雰囲気が消えてます。
キャストの低レベルな演技、やり過ぎで全くリアルじゃないグロ描写といい、
もはや作り手が観客を怖がらせる努力を放棄してるようにさえ思えました。
観客を派手なグロで「きもーい!」と喜ばせるのには成功したかもですが、
もうスリラーでもなんでもない、ただのファンサービス映画になってます。
冒頭のゲームがバカすぎて笑ってしまった
この新キャラ刑事さんの演技が酷かったなあ
珍しくラフな格好のジグソウがちょっと可愛かった
ホフマンが警察署を襲撃するシーンはまんまターミネーター
ストーリーは、ヤケクソで練ったのがよくわかる出来。
何故か二股かけた女や白人のレイシストがゲームにかけられてるし。
“生を無駄にするな”というジグソウのモラルや美学はどこへやら。
詐欺師のボブが挑戦する本作のメインゲームも全くハラハラしないし、
むしろ「失敗して派手に死んでくれ」と願っている自分に気づきました。
どんでん返しも強引だし、途中で読めちゃうしで、もうボロボロ。
良い点は、シリーズ通して作曲担当だったチャーリー・クロウザーの音楽、
そして本作を完結編として、迷走していたシリーズを終わらせた事くらいかな。
本当にこれで終わりなのかは疑問ですが・・・多分ソウ8作られると思います。
10/100点