42:彼女の言うことには・・・ | ロングテールの先っぽで

42:彼女の言うことには・・・

彼女「私の会社にね、手相の見られる人がいるのね。」



よく私の彼女はそういって
自分の会社の人の事を話します。


聞くともなく聞いていたのですが、
どうやらパートのおばさんで
趣味で(?)手相が見れる人がいるらしく
そして、それがどうやら結構当たるらしい。



もちろん無料であるから、
年頃の女の子などは
よく見てもらうのだそうだ。





彼女「でね!でね!その人ホントにすごくてぇー」
   「やっぱりそういう才能がある人みたいなんだよねー」





ふんふん。




私は、占いやその他そういった予言的なモノは
まったく信じないたちである。



これは有名な手法で、確かゴールデンなんちゃらと言って、
「大きな怪我をしましたね?」
とか
「悩みがありますね?」
とか

そういった質問は、頭の中を探せば、誰にもあるもので、


それを
『当てられた!』


と思うかどうかは、その人次第なのだ。



お金を払って占いをしに来ている人が
信じないはずはなかろう。



まー話を戻す。





彼女「先輩でマイホームを買った人がいるんだけどぉー」
   「買う前とかにその人の手相を見ると」



   「手の上にもう家が建ってるのが見えるんだって!!!」








落ち着け、と。




それは、手相とかそういう域を超えてるだろ?





手相って、手の皺を見るんじゃねーのか!?






まー、まだ泳がせておいたわけだが、、


自分で話していながら、興奮し始めたのか、
彼女は、早口になりながら
そのパートのおばさんの『手相』
いかにすごいかをマシンガンのように話し始めたわけだ。





彼女「それとかね!」
   「あの人と結婚したいんだけど、、、とかそういう相談も」
   「うまく行く時は、その人がキラキラ輝いて見えるんだって!」
   「そんで、その人、本当にそれで結婚しちゃうんだよ!」










おまいさん、お待ちなさい、と。



いい。
それが事実でもいい。




僕が聞きたいのは『手相の件』だ。







だが、大人な俺は、さらに彼女を泳がせてやった。

相当興奮していて、
次々に奇跡体験アンビリーバボーを話してくる。




彼女「で、で、で、で、!!」
   「前に自殺をしちゃった人がいたんだけど、、」








来たよ、これ。










彼女「その後しばらく1年くらい、その人の姿が見えてたんだって!!!」

























あんた一つ決定的に間違ってる













なぜ一番最初に
『手相が当たる人の話』と宣言したんだ!?!?!?!?








なぜ
『霊感の強い人の話』
と言わなかったんだ!?!?!?!?









ついぞ、彼女は、
パートのおばさんが手相を見る話はせずに、
延々と、
スピリチュアルカウンセリングの話に尽きたわけだ。





ここで、一つ重要なことを勉強した。





最初の宣言って大事だなって。




たとえば映画を見るときも、
それが「恋愛映画」だとか「アクション映画」だとか
ある程度の、予測と期待を持っていくわけだが、


それを裏切っちゃあいけないな、と。




そうすると、『予告が一番面白い映画』というレッテルが貼られちゃうんだなって。




そんな風に思ったのでした。

ちゃんちゃん♪








映画公開まであと280日♪







PS:本企画はガチンコドキュメンタリーです。
  どこまでできるか見守ってやってください。
人気ブログランキング
人気ブログランキングにご協力お願いします。

















l