「きりーっつ。礼」
やっと今日の授業のすべてが終わった。
「帰ろーぜ」
「マックよろーや」
「部活いこー」
クラスの奴らのいろんな声を聞きながら一人
窓の外をぼんやりと眺める。
これがあたし。
今回の主人公で高校2年生。
宮内 涼香(みやうち すずか)って言います。
ちなみに、アタシはこの学校でかなり浮いてる。
友達はもちろん0.
なんでかって?
そりゃー、めーいっぱいダサイ格好してるからでしょ。
うちは私服校だからさらにダサさがしっかり・・・ってゆーか、なんてゆーか。
あぁ、もちろん、好き好んでこんな格好してるわけじゃないからね
まっ、理由はのちのち。
「お、誰もいなくなった」
教室に誰もいなくなったところで
ピンクのハートのセーターから
白のTシャツにグレーのジャケットって格好に着替える。
あ、ジーパンは履きかえないけど。
んで、ダッサイおじいちゃん見たいなメガネをはずして
黒くてボッサボサな髪、まぁウィッグなんだけど
みんなこれを見て暗そうとかいってんだろーなー
ウィッグの下はミルクティー色ののショート。
よく美容師っぽいとか言われるんだよなー・・・。
あんまり、時間がないから今はメイクに時間をかけれないけど
とりあえず、シミとかが丸見えなスッピン肌に
下地塗ってーファンデーションを塗る。
眉かいて、アイラインひいて、アイカラー。
んでホットビューラーでまつ毛上げて、付けまつ毛して、んでまたビューラーであげて
グロス塗って修了。
後は、向こうで直せばいいや。
荷物をまとめて教室を出ようとした時
あたしがドアを開けるより先にドアがあいた。
「え」
「え」
やっべー、見られてた!?
「もしかして・・・・見てた?」
「あ、あぁ・・・」
「うっわー、最悪」
「なんで、え。てか、え?」
この時間の無い時に。
今まで何十回もやってきて見つかったこと一回もないのに!!
「お願い!このことは黙っててくんない!?」
「は?」
「お願いってば!」
「なんでだよ、バレたくないんだったら学校でやってんなよ」
いや、ごもっともなんだけどさぁ・・・・
「それはそーなんだけどさ、時間なくて・・・。」
「なんで」
なんでって。
「は?なんでアンタに言わなくちゃいけなの?」
「ゆったら黙っててやるよ」
「意味がわかんない!アンタには関係ないじゃん!」
「言われたらこまんだろ?」
「そーだけど、でも!」
「明日には全学年につたわんじゃねーの?」
「サイテー」
「それで?」
「はぁ・・・・。分かった。じゃあついてきて」
言われたらめんどくさそーだし、・・・・しょーがないか。
教室を出て階段を急いで駆け降りる。
その勢いのまま自転車置き場まで走りぬけた。
「はぁ・・・・はぁ・・・・。おま、はやっ・・・・」
「もー、たらたらしないでよ!」
自転車にまたがってこぎ始めようとすると
「待て!おれチャリじゃねーんだけど」
「はぁ!?」
「はぁ!?じゃねーし」
「じゃあ走れば?」
「無理だろ。ちょい、降りろ」
「え、ちょ!人のチャリにのってんの!」
「こいでやるから、後ろにのれ」
いやだーーーー。
こんなやつと二人のりとかいやだーーーー
って叫びたかったけど
そんなこと言ってられる場合じゃないから
「転ばないでよ!」
「転ばねーよ!道、どっち」
「左に曲がって」
しかたなく後ろにのった。
