2011年5月14日、IMF(国際通貨基金)のストロスカーン前専務理事が強姦未遂の罪に問われた事件がありました。
ギリシャの経済が傾いてユーロの通貨危機が急激に始まっていたときだっただけに
IMFの立場は超重要で、衝撃的でした。
この事件の逮捕時、ニューヨークに出張中だったストロスカーンが逮捕されたのはもちろんアメリカ国内。
アメリカではグレーゾーンであろうが容疑者には手錠をかけるため、
「推定無罪」のフランスでは、IMFトップが公衆の面前で手錠をかけられ、辱めを受けたことに国民が大激怒。
その後IMFの後任人事が決まり、ストロスカーンが来年のフランス大統領選の有力候補としての立場を
失ったところで被害者である客室係の証言の信ぴょう性が問題になり、
「公判が維持できなくなるかもしれない」というアメリカの検察サイドのリークがメディアにがんがん流された。
すごいなー、アメリカ。
ストロスカーンの評判を地に落ちるまでさんざん騒いで、
IMFの地位もフランス次期大統領の可能性も失ったところで
「やっぱり立件できない」
なんて。
アメリカで理不尽な逮捕は絶対されたくないな
アメリカでは
【容疑者は逮捕の瞬間から尊厳を失い】
それに対してフランスでは
【尊厳は何を犠牲にしても最後まで守られる】。
フランスがいいなー(ってめっちゃ逮捕される側目線・笑)
被害者は怪しいお金の流れがあったり、「あの男は金になる」と刑務所の面会で言っていたこと、
彼女自身の証言の信憑性などを問われ、この事件は今のところうやむやになっていますが、
物的証拠やいろんなことを見て実際にこの事件は起こり、
それが合意の上なのかそうではなかったのかが争点となりそうです。
実際に被害者の過去などに問題があるとはいえ、本当に本当に襲われたのならそれは悲劇で、
人生を壊されたようなものですよね。
IMFの力を弱めること、次期フランス大統領出馬を阻むことなどアメリカの陰謀説がささやかれますが、
これが陰謀なら本当にコワイ。
でもアメリカならやるかも。
別にアメリカが嫌いな訳じゃないけどやりかねないかなと思う。
でも、でも!当のストロスカーンは大統領選をはじめる前の一杯として、
事件当日と前日に3人の女性と合意の上でセックスをしているらしい(妻に告白)ので
陰謀もなにも彼ならやりかねないっていうのも納得。
っていうか魅力的で精力的だからこそIMFでのストロスカーンの立場はほかの人にかえれないものだったし、
次期大統領の可能性もあったんだろうけれど、だからってその前にお祭り騒ぎしてたらそりゃ捕まりますよねぇ。
知れば知るほど面白い珍騒ぎです。
(一部ニューズウィークの文を引用)