映画の素

映画の素

映画についての独り言、自分の素(もと)、在りのままに感じたことを書き綴るブログです。

2023年のフランス映画を鑑賞しました。


その年のパルムドール受賞作、アカデミーでも4部門ノミネートと、話題になりました。


カンヌの作品賞は、アカデミーでは脚本賞止まり、これもあるあるな話だと思う。


(あらすじ)

⼈⾥離れた雪⼭の⼭荘で、男が転落死した。はじめは事故と思われたが、次第にベストセラー作家である妻サンドラ(ザンドラ・ヒュラー)に殺⼈容疑が向けられる。現場に居合わせたのは、視覚障がいのある11歳の息⼦だけ。事件の真相を追っていく中で、夫婦の秘密や嘘が暴露され、登場⼈物の数だけ〈真実〉が現れるが―― ※フィルマークス


冒頭に男の転落死から物語がスタートして、法廷でその謎解きをするのですが、古畑任三郎のような展開がユニークだと思いました。


判決は出たものの、直接的な手掛かりは最後まで出て来なかったので、スッキリしない感覚が残ります。


これも、思考を巡らせる幅を持った考察系映画とカテゴライズされるかと思いますが、これが今の流行りなんですかね、「ボーはおそれている」に続けて見たので、尚更そう感じました。


この映画で主演したザンドラ•ヒュラーの演技は圧倒的で、オスカー女優賞とならなかったのは、不思議なくらいでした。


彼女は「関心領域」にも出演しており、本作と合わせて出世作になったと思います。今最も注目される女優の1人として、今後を追たいと思います。