人酔い……いや、正確には
あの頃の自分が浸食してくようで
時空の歪みにハマったようで
吐きそうで、マヂで一日寝込んでしまった。


中学校卒業26年目の学年全員の同窓会だったのだ。
(今日はそんなこんなで主語は「僕」で)

会場は地元の「魚●」で「40過ぎて居酒屋~?!」
そんなの絶対イヤだイヤだと不平不満並べてたんだけど
中学以来いつも遊んでるメンバーのひとりが
幹事と中学時代の部活仲間のよしみで参加せねばならず
みんなで行くことにしたんだ。

まぁ、正確には10年前、小学校卒業20年目の
タイムカプセルを開ける式典に150人も来て
立ち話はしてるんだけどね。

会場の部屋に入った瞬間
「ぎゃぁ!カツアゲされる!!」と貴重品を握りしめたほど
『アウトレイジ』(下っ端とその情婦)に出てきそうな面々。

まぁ、でも生まれてから引っ越ししたことのない僕にしたら
(ちょうどそのとき山を切り開いてできた
新興住宅地だったので、みんなも同じ)
彼らも、「あなたたち、先生ですか?」てな
一気にマジメとともに老けてしまった人たちも
太ったり、痩せたり、一瞬誰か分からない人も
幼稚園、小学校、中学校と一度は同じクラスになり
その家にも遊びに行ったこともある
今でも、その親と道ですれ違うと挨拶するような
幼なじみみたいなもんで、

顔を合わせると、当時のあだ名で呼び合って
フツーに喋れるんだけどね。


良く言えば、僕は同窓会に来た全員と喋れる。
男も女も一度は遊んだり、帰ったり、
マンガの貸し借りしてたから。
部活仲間だけじゃなく
生徒会もやっていて(中学って各クラス目立ちたがり屋が
立候補するじゃない?)いわゆる学年の有名人らとも
有閑倶楽部みたいに、特別な絆があった。

だから、同窓会もすごく楽しかったんだけど

ただ、ただ、有名人過ぎた……いや、これ自慢とかじゃなく
当時、テレビでも美輪さんやおすピーが規制されたり
「ゲイ」なんて言葉もない時代、みんなそんな定義も知らずに
僕と接してたんだろうけど、やっぱり、異質だったのかなぁ?
今回ね、みんなが語る僕の思い出が、
まったく覚えてないものばかりで

しかも、いやーーー人間「忘れる」って能力があるから
生きていけるんだな、って思うくらい強烈で。

もうね、自分のなかの記憶と、みんなのなかで
残像となっている僕との間が乖離しすぎてて

頭が混乱して、吐きそうになった(お酒は飲んでない)

帰ってから、眠れなくて
関西にいて、同窓会に来れなかった男友だちに
答え合わせしたもん。どっちが正しいの?て。
(僕が間違えてたみたい……)

「人に歴史ありだなぁ」とか他人事に思ってたけど
僕にも、それなりの生きてきた証があったみたい。

不良でも、いじめでもなかったけど
アノ頃、僕を受け容れてくれてたみんなに感謝だよ。

そして全員に「声変わりしてない」って言われた…
いや、してるからっ!!!