エジプト紀行記①
私のどきどきわくわくエジプト紀行記を聞いてほしい。これまでの海外経験はフィリピンのみ。初の長距離海外で選んだのはエジプト。実際行ってみるととってもはまる。私はエジプシャンが大好きになった。本当にだいすき。あの自由でパワフルなエジプシャンにまた会いに行く。そんな私のエジプト紀行記、ぜひ海外に行く予定のある方、海外に行きたい方、娘の海外旅行を心配する保護者の方は特に参考にしてほしい。飛行機にて①(成田→ドバイ)寒さと離陸の怖さでクッションを抱きしめる私の隣で日本人の方(他大教育学部デンマークに三か月留学予定)が日本の教育の現状について熱弁。幸い私も教職の授業で日本の教育の課題についてよく聞いていたので共感できた。そして何よりデンマークで本場のクリスマスを過ごせることが羨ましかった。私のエジプト滞在期間、汗だくで過ごす毎日に彼はデンマークの涼し気できれいな写真を提供してくれることとなる。初めての長時間フライトで何も知らず何も考えずに窓際の席をとってしまい後半はもうトイレのことしか頭になく大後悔時代を迎える。トイレに行きたくても二人を起こさなければならない。チキンを極めている私にはトイレを我慢するしか選択肢がない。それでも、きれいな空の景色、ドバイの夜景を堪能できたので今振り返ると意外と良い選択だったかもしれない。エミレーツは驚くほど大きくて、綺麗だしごはんも美味しいし対応もよくて最高だった。ドバイ空港空港に降り立った瞬間から少しきつめ香水の匂いがした。高級な匂いだった。隣の席の方とそのまま一緒にドバイ空港の中を歩き回る。日本の製品が多い。トイレ(TOTO)や巨大エレベーター(フジテック)、異国の地で日本を感じられてとても心が弾んだ。あまり旅慣れていない私にはコンコース間の移動が理解できなかったため、独断で動き回らず、近くでおしゃべりしている職員に航空券を見せて道順を教えてもらうのが一番良い方法だとわかった。みんな優しく教えてくれる。こういうフレンドリーなところ、大好きである。お店に関しては高級ブランド、お土産、ファストフード等が並んでいる。空港全体に漂う匂いはDiorやCHANELの香水だとわかった。お土産屋さんははじめのうちは楽しく見ていたが、どのお店も売っているものは同じなので、ブランドに興味のない私にとって何時間もつぶすのは難しいと思った。正直、アラビア語の絵本やベストセラーの本を取りそろえた小さな書店が一番楽しかった。お世話になったデンマーク行の学生とは山梨で会う約束をしてお別れ。飛行機にて②(ドバイ→カイロ)乗り継ぎ時間の関係で二度目の朝食、、トランジットあるあるらしい。勿体ない精神のもと食べまくる。美味しい。でもお腹いっぱい。幸せなことである。この爆食飲み食いによりトイレに行きたくなる。でも行けない。言わずもがな隣の二人を起こすわけにはいかない。ちらちら隣を見ていると、レバノン人の方(カイロに2日間出張予定40~60歳(海外慣れしていない私にとって海外の方は年齢が不詳である))が声をかけてくれた。日本人がアラビア語を勉強しているなんて初めて見たよ!という話だった。私にアラビア語で自己紹介をしてみろ、という。せっかくなので嬉々としてやってみる。苦笑いされた。あの温厚なレバニーズの苦笑いなのだから刺さる。ぐさぐさである。最後に写真を撮ってもいいかと聞かれ承諾したらまさかのソロ。絶対に一緒に撮るノリやったやんと思いつつ、とりあえずピース。ついでに連絡先を聞かれ、日本に行くときには連絡するよと言われた。まさかないとは思うが0097から電話がかかってくるのは意外と楽しみだったりする。空港に着いた瞬間に“welcome”と言われた。粋なセリフに私は大感動。カイロ空港真っ平、そして砂。窓から外を見ると辺り一面砂。とても感動する。やはり砂。飛行機のランディングのところにもうっすらと砂。飛行機滑っちゃうんじゃない!?止まれないんじゃない!?とも思った。そんなことはなかった。飛行機からの景色、地球丸いカイロ空港到着SIMカード購入場所vodafone成田とドバイを見てきただけあってカイロ空港の質素具合には驚いた。まずトイレが。そして空港自体がかなり古めかしい。でもカイロの歴史を想像できて楽しいので全然問題ない。でもでもアラブって色鮮やかなんじゃないの!と思った。(後々の観光では色鮮やかでわちゃわちゃしたアラブに出会えた。)スーツケースを待つ虚無の時間。もしかしたらないかもしれないと思いつつ待ってみる。来た。よかった。心配性の父がこれでもかという程にテープでぐるぐる巻きにしたスーツケース。私の全財産。カイロ空港の出口付近にお酒専用の売店があった。海外のお客さん向けなのだろうと思う。意外とこういうところには寛容なのかと感心する。もしかしてこれもイスラームが商売に積極的、ひいては預言者ムハンマドが商人だったことにも由来するのかと素人ながら考えてみる。その近くでSIMカードを買ったのだがどれも安い。イモトのWi-FiよりもSIMの方がお得で大容量で接続も良くて最高だと分かった。SIMカードの店員さんが「ここにアラビア語でサインして」と言ったので英語じゃなくてアラビア語なんだ、、、と思いつつ自分の名前をアラビア語で書く。店員さんは「いや冗談だよ!お前アラビア語書けんのか!?」と突然テンションがぶち上がり、同僚にも「こいつアラビア語やってんだってよ!!」と共有してくれる。先ほどまでの無愛想な対応はどうしたのかと思う程、みんなで拍手なんかしてくれちゃったりしてわいわい騒ぎ立てる。最後にハイタッチ。旅の無事を祈ってくれた。とてもとてもエジプトを感じた。そしてエジプト到着早々にして現地の言語を学ぶ大切さを感じることもできた。世界で多く使われているのは英語。エジプシャンの多くは英語も話せるものの、やはりアラビア語を学ぶ外国人がいるのは現地の人からしても嬉しいことなのかもしれない。もうエジプシャンが喜んでくれるだけで幸せである。大満足である。もうエジプシャンビッグラブである。