日登美オフィシャルブログ「日登美のMY LIFE」Powered by Ameba -48ページ目

原始の火

前日友人らと我が家の双子の坊やも連れて焚き火をした。

それも、マッチもライターも使わず
現地にある木っ端を見繕い
道具を作り火を起こす
本当の火の誕生を体験させてもらった。

実はこの作業、一晩あけて、二日に渡りようやく誕生した。
まるで、出産のようだと思った。
命の誕生と同じ。

一心に火の誕生に向かう姿はとても美しかった。
命がけ。
私達は今命がけで火を起こす必要はないし、そんなチャンスもない。
まして、火がそれほどまでに尊いものと気が付かない。
けれど、この火の誕生を目の当たりにして私は自然界への畏れを感じた。
これは男の出産だ。


photo:03


煙が上がり始める木片を固唾を飲んで見守る。
今か、今かと。
けれど時間は無情に過ぎていき、見る側の私達も子供達も集中力はもたない。
そんな中でも、火を起こす人はずっと集中してる、一心に向かう。もう見てる私はそれだけで体が締まるくらいの集中力を感じる。

あーこれは本当に男の仕事だ。
心からの敬意を持ってそう思う。
やはり
男女にはそれぞれに役割があると私は思う。
命に根ざす役割。
自然界ではそれが当たり前のように在ると思う。平等であって平等でないもの。
それで、何がわるい?

そんな風に固唾を飲んで見守るなか、ようやく火種が生まれる。
そっと、そっと、壊れないように消えないように、生まれたての大事な命を育てるように木の葉で包み息を吹きかけ、風を送る姿は祈りに近い。

photo:02



火が生まれた。

photo:04



凄い!凄い!

双子の坊やはまだこの凄さはわからないだろう。
でも必ず心に焼き付いているだろう。

木の擦れる音。
煙の匂い。
真剣な大人の姿。
本当は生きるってこういうことなんだろう。

その日は窓辺に綺麗な蛾が二匹巡り逢っていた。
一晩中窓辺にとまっていた蛾。
photo:05



翌朝どこからともなく飛んできたもう一匹が辺りを飛び回り、ついに、二匹は出会った。

photo:06



二匹は結ばれて、長い間幸せそうにじっと佇んでいた。

photo:07



それは、美しい冬のある日の出来事。

こうして、命は巡る。





iPhoneからの投稿