6/4 ゆるめるモ!シャッフルライブ「シャホめるモ!」 | アイドルKSDDへの道(仮)

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心に茨を持つ山梨県民こと「やまなしくん」のブログ。基本UKロックが好きですが、最近はもっぱらオルタナティブなアイドルさん方を愛好しています。

1週間前は、「下北沢サウンドクルージング」というライブイベントを観に下北沢へ行った。その理由に、ゆるめるモ!が出演するから…というのは言うまでもない。5月28日、下北沢GARDENのトップバッターを務めたゆるめるモ!は、ちーぼうがお休みというハンデがあったものの、徐々に熱量を増して、最後にテンションMAXまで持っていくという素晴らしいライブを見せてくれた。「Only you」では、あのちゃんに加えてしふぉんが客席にダイブ、客席後方まで身体を持っていかれて、そのリフトされた状態のままステージまで戻るという離れ業をやってのけたのである。本人もさすがだけど、オタクの皆もすごいよ!

前日6月3日は、渋谷でモ!の楽曲を数多く担っているハシダカズマ(箱庭の室内楽)氏の「生誕祭」が催され、それに足を運んだ。そしてこの日、6月4日に、再び下北沢GARDENを訪れた。もはや僕は重度の「ゆるオタ」であることを十分に自覚していた。

当日は、はじめて「推しTシャツ」を着て出かけた。3月19日のDOTAMA氏とのツーマンライブのときに買った、ピンク色の、もねちゃん推しのTシャツだ。この日は、自分の推しであるもねちゃんと、これを着てチェキを撮ろうと心に決めていたのである。

正直、これまでは恥ずかしくて着れなかった。が、モ!に対する愛、そしてそれをより多くの人に広めなくてはならない…という使命感すら抱き始めた僕は、このTシャツを着て街中を歩くことにした。

当日お昼前に、代々木公園の野外ステージで でんぱ組.incのアコースティックミニライブを観た。これは素晴らしい演奏と歌声だったし、6人ともかわいかった!…で、僕はこれをモ!のTシャツを着て観ていた、というわけだ。若干緊張した…が、僕の前にBELLRING少女ハートのTシャツを着ている人を見かけたので、安心した。小心者ですね自分。

そんなわけで、モ!を完全REPしながら下北沢GARDENに入ると、目につくのは女の子と、高校生くらいの若者だった。そう、このライブは女性が前売り1,000円引き、高校生が前売り2,000引きというチケットの価格設定となっていた。高校生なら、ドリンク代込み2,100円でライブが観られる。新しいファンを開拓するためには良い手段だし、運営さんグッジョブ! そう思った。

シャホめるモ!」とは、持ち曲をシャッフル、つまりランダムに決めるという挑戦的な企画である。通常のライブではなかなか聴けないレア曲が聴ける可能性が高いし、曲順も予想がつかない。しかも直前にアナウンスされたことによれば、メンバーの衣装までシャッフルするという。「ええっ!?俺もねちゃん推しのピンクのTシャツ来てるけど、ピンクの衣装は他のメンバーが着るってこと!?これでよかったんだろうか俺!?」…と、不安とそれ以上の期待を胸に、開演を待った。

メンバーがステージに現れると、客席からどよめきと笑い声が起きた。初期のカラーツナギ衣装で、もねちゃんとあのちゃん、けちょんとちーぼう、ようなぴとしふぉんが衣装を交換していたのだ。
つまり、

もね→青
あの→ピンク
けちょん→オレンジ
ちーぼう→紫
ようなぴ→赤
しふぉん→白

というカラーリングになっていた。特にしふぉんはなぴちゃんを真似て、髪を無理やりツインテールにして白いリボンを結んでいた。

そう来たか!もはや笑うしかなかった。「似合わねー!(笑)」なんて声も聞こえてきた。


曲順は次のとおりだった。(出典:しふぉんのtwitter)

Hamidasumo!
スキヤキ
私へ
Reflesh your jewellery box
Majiwaranai Cats
idアイドル
もっとも美しいもの
アーメン
花のドイリー
不意打て!
おこしてしまった?
なつ おん ぶるー
モモモモモモ!世世世世世世!
ゆるめるモん
べぜ~る
Only You

アンコール:

木曜アティテュード


MCによれば、シャッフルライブとは、そもそもHamidasumo!を作曲したハヤシヒロユキ氏のバンドPOLYSICSがやっていたものであり、それをリスペクトして行う今回の企画は、ハヤシさん公認!とのことだった。

曲間のMCでは、本人たち自身がこの企画を楽しんでいることが感じられた。今日のあのちゃんはスーパーアイドルで、もねちゃんはロックスター、とのことだった。しふぉんちゃんは「女装している気分」と言っていた。笑
 で、メンバーがシャッフル相手を真似たりするのである。ちーぼうは、けちょんの煽りを真似していて可笑しかった。さながら、「細かすぎて伝わらないモノマネ選手権」をメンバー同士で繰り広げている、という感じ。 笑

…しかしいちばん可笑しかったのは、しふぉんがなぴちゃんを真似て、ライブ中に高い声を出すところだった。「idアイドル」では、しふぉんが「ゆ!る!め!る!モ~!」というコール&レスポンスを発するのだが、いつもと全然違う高い声を出していて、会場を笑いの渦に巻き込んでいた。MCでなぴちゃんいわく「愛のあるディスだね」…って、結局ディスなんかい! 笑

そんなカオスなライブに呼応して、ゆるオタの皆さんもカオスだった。いつもと違う赤いツナギを着たようなぴちゃんの落ちサビでは、なぴ推しではなく、赤いTシャツを着たしふぉん推しの方々がリフトされて前方へ突っ込んでいった。あのちゃん推しの女の子は、青ではなくピンク色のペンライトを振っていた。

曲順は面白かった。普段は盛り上げ曲として後半に配置される「Hamidasumo!」でスタートするとは。「idアイドル」も同様。個人的に好きな「もっとも美しいもの」も久しぶりに聴けて良かった。しかし最後は 「Only you」って…本当にランダムに選んでこれだったら、マジ神セトリ!

あのちゃんのツナギを着たもねちゃんは、MCで「今日は飛ぶよ!」と言っていた。その宣言のとおり、「Only you」で客席にダイブ! その場にいた方々、女の子が多かったということもあり、もねちゃんの身体を支えきれず、もねちゃんはフロアに降りてしまった。でも、ナイスガッツ!だよホントに!

最後の曲は脱力ラップ曲「木曜アティテュード」だった。…この曲で締めくくるライブなど、まず他には在り得ない。貴重な体験だった! ちなみにこの曲の作詞は、現在「フリースタイルダンジョン」のモンスターとしても活躍中のラッパーDOTAMA氏。今こそ評価されるべきナンバーだと思っている。




さて、物販とチェキ会は別のフロア(地下2階)で行われた。おそらくは古参と思われるゆるオタさん方数名が、自主的に物販の列を整理していた。こういうオタクの方々の気配り、行動に、僕はこれまで何度感銘を受けてきたことか…。

こんな衣装はもう2度とないだろう…という青いツナギ服を着たもねちゃんとのチェキを、物販を手伝っているプロデューサー田家さんに撮ってもらった。

「この(推し)Tシャツ、今日はじめて着ました…」
「なんでー!?」
「いやー恥ずかしくって…でも今日はこれを着て来ました」
「ありがとう。」「前にチェキ撮ったののはいつ?」
「えっと…DOTAMAさんとのツーマンのときですね」
「だいぶ前だねー…最近リプ送ってないでしょ?」
「(ううっ痛い…)」
「7月10日のライブは来れる?」
「それが…仕事で行けないんです…」
「えー!?何で来れないの?」
「どうしても行こうと思ってたんですけど、どうしても行かなければいけない仕事があって…」
「じゃあ、仕事やめるしかないね!」
「……(鬼!もねちゃんマジ鬼!!)」

もねちゃんの意外な「ワガママなお姫様ぶり」を感じながら、その場を後にした。ああ、でも、この感じ、嫌いじゃないよ!


…そんな、よくある、アイドルとオタクの楽しい会話だった。このとき僕は「卒業するって聞いてびっくりしちゃったんですけど…」なんて話そうと思ってたけど、それを話すタイミングは結局なかった。次回に持ち越しとなった。

卒業する2人のうち、ちーぼうは(モ!と同じ運営のグループ)レッツポコポコへ移籍することが決まっているけれども、もねちゃんは卒業後の進路を明らかにしていない。この先、ファンの前に姿を現すことは、もう二度とないかもしれない。

いつも通りの楽しいライブ、いつも通りの楽しい物販…を目の当たりにしている最中、そんなことは頭の中から吹き飛んでいた。実感が湧かない。けれど、確実に、永遠かもしれない別れの日は、刻一刻と迫っているのである。

「推しメンとの別れ」のとき、僕は一体どんな気持ちになるのだろう。その時をどんな心持ちで迎えればいいのだろう。まだ想像できない未来が、自分の前にあるのだった。

(おしまい)