以前の日記でも書いた通り、足のことが落ち着いてきたので
別の病気のことを少し、書いてみようと思う。
病気なのか体質なのかの境界線もイマイチハッキリせず、
人に理解が得られ難く、治ることのない、
生活上でも多くの支障が出る『病気』。
・・・と書いていくと、病気か体質か分からない、という以外は
モートン病も同じようなもんか?と思ったりする。
みなさん・・・『汗』ってかきますよね?
汗をかかない人っていませんよね?
体の中で、どこに汗をかきます?
顔?背中?胸?脇の下?
これからしばらくの間、書いていくのは
この『汗』のこと。
『手掌多汗症(しゅしょうたかんしょう)』という『病気』。
私の娘(17歳)が今、この『病気』と向き合ってる。
文字の通り、手に多量の汗をかいてしまう『病気』だ。
生活上の支障も当人の年齢やシチュエーションによって
ずいぶんと違いはあるのだけど、お年頃になってくると
やっぱり『汗』についてのイメージ的な問題もあるし
それが脇の下でニオイが伴うと『わきが』と言われて
人とのコミュニケーション上も問題が出てくるわけで。
決して、清潔感があるものではないのよね。
だけど、人間は汗をかいて体温調節をするので
出なければそれは大変なことになる。
出て当然、誰でも汗をかくことは経験しているので
逆に「手に汗をかいて困ってる」と言っても
「そんなの誰だってあるじゃん」という言葉で一蹴されることも。
「手に汗握る」という言葉があるくらいだから
緊張した時に手に汗をかく、というのは
多くの人が経験していると思う。
だけどこれが、日常生活の中で起きてしまい、
いつも手が湿った状態だと、生活にも支障が出る。
唯一、メリットと言えば・・・。
紙をめくったり、スーパーの買い物袋を開く時に
ラクな程度だろうか。
『手掌多汗症』には病気の『レベル』が決められていて
どんなものかというと・・・。
レベル1・・・手が湿る程度
レベル2・・・手のひらから汗の粒が見える
レベル3・・・手のひらから汗が滴り落ちる
・・・と決まってるみたいなんだけど、ウチの娘の場合
『レベル3』でけっこう重度。
例えば、テーブルにヒジをついてテレビを見てたりすると
手のひらから手首を汗が伝うこともある。
が、それが常にそうだということもなく、その日の気温や体調、
体温によって汗をかく時、かかない時がある。
で・・・生活上、困ること。
先にも書いたが、年齢等によって「困る」ことが変わってくるので
現在、娘が困っていることを挙げてみる。
・汗で滑ってペンが持ちづらい
・教科書やノートが汗で湿り汚れる
・テストの答案用紙を汗で破る
・楽器(吹奏楽部で金管楽器を吹いてる)が錆びやすいので
手入れは人一倍行う必要がある
・ピアノの鍵盤がすぐに汚れる
・人と手をつなぎにくい
・・・といくつか挙げてみたが、汗がひどい時は
手を使うこと全般に何かしらの支障がある。
一応、学校にはこの件を伝えてあるので
テスト中のハンカチ使用を認めてもらってるが、
周囲の目もあるしカンニングと間違えられてもイヤなので
極力使うことは避けているのと、
この先の進学や就職に関わる試験については
当然認められることはないので、いろいろと心配もある。
ちなみに・・・汗治療の方法はいろいろあるのだが
確実に止めることは無理で、少しでも軽くなれば、という感じ。
でも、手の汗を確実に止める方法もある。
ETS手術(胸腔鏡下胸部交感神経遮断術)というのがあって
手術で脇の下にメスを入れ、手汗に関わる神経を
遮断するものだが、これをすると確実に手の汗は止まり
手に汗をかかない分、他の場所に汗をかいてしまう
『代償性発汗』という後遺症みたいなものが確実に起きてしまう。
これは手術してみないと分からない部分も多いらしく、
中にはあまりのひどさに訴訟まで起きているほど。
・・・手術しないと後遺症がどうなるか分からない、というのは
モートンも同じような感じか・・・。
その他、薬の内服、神経ブロック(今はあまり行われない?)、
イオントフォレーシスという電気を使った治療、
ボトックス注射・・・といろいろあるのだが、
どれも完全に止まる、というものでもなく、
ボトックスは保険が効かないのと数ヶ月で効果が切れるので
一生の問題、とするとなかなか踏み切れないし、
治療も様々で、人によって合う合わないも当然ある。
また、治療の現場も汗治療は美容形成外科で行われることも多く
大人ならまだしも、成長期の子供に果たしてその場所が良いか悪いか?
また、そういう場所のHPを見ると、ちょっと胡散臭い感じもして
足を踏み入れるにはちょっと・・・という感じも・・・。
いろいろと悩みながら『手掌多汗症』と向き合ってきたのだけど
親である私の思いと、本人である娘の悩みが
必ずしもイコールなわけではなく、良かれと思っても
本人が乗り気じゃなかったり、逆に私が気付かない
娘の苦悩もあったりするわけで。。。
このブログを読むみなさんも想像してほしい。
手がいつも湿ってたら何が起きると思う?
生活上、仕事上、どういう困ることが起きる?
手に汗を大量にかく体だったら、今の職業を選びましたか?
そんな風にちょっとでも想像してもらえたら、嬉しいです。
・・・ということで、娘と私の
『手掌多汗症』についての取り組みを
しばらく書いていこうと思う。
別の病気のことを少し、書いてみようと思う。
病気なのか体質なのかの境界線もイマイチハッキリせず、
人に理解が得られ難く、治ることのない、
生活上でも多くの支障が出る『病気』。
・・・と書いていくと、病気か体質か分からない、という以外は
モートン病も同じようなもんか?と思ったりする。
みなさん・・・『汗』ってかきますよね?
汗をかかない人っていませんよね?
体の中で、どこに汗をかきます?
顔?背中?胸?脇の下?
これからしばらくの間、書いていくのは
この『汗』のこと。
『手掌多汗症(しゅしょうたかんしょう)』という『病気』。
私の娘(17歳)が今、この『病気』と向き合ってる。
文字の通り、手に多量の汗をかいてしまう『病気』だ。
生活上の支障も当人の年齢やシチュエーションによって
ずいぶんと違いはあるのだけど、お年頃になってくると
やっぱり『汗』についてのイメージ的な問題もあるし
それが脇の下でニオイが伴うと『わきが』と言われて
人とのコミュニケーション上も問題が出てくるわけで。
決して、清潔感があるものではないのよね。
だけど、人間は汗をかいて体温調節をするので
出なければそれは大変なことになる。
出て当然、誰でも汗をかくことは経験しているので
逆に「手に汗をかいて困ってる」と言っても
「そんなの誰だってあるじゃん」という言葉で一蹴されることも。
「手に汗握る」という言葉があるくらいだから
緊張した時に手に汗をかく、というのは
多くの人が経験していると思う。
だけどこれが、日常生活の中で起きてしまい、
いつも手が湿った状態だと、生活にも支障が出る。
唯一、メリットと言えば・・・。
紙をめくったり、スーパーの買い物袋を開く時に
ラクな程度だろうか。
『手掌多汗症』には病気の『レベル』が決められていて
どんなものかというと・・・。
レベル1・・・手が湿る程度
レベル2・・・手のひらから汗の粒が見える
レベル3・・・手のひらから汗が滴り落ちる
・・・と決まってるみたいなんだけど、ウチの娘の場合
『レベル3』でけっこう重度。
例えば、テーブルにヒジをついてテレビを見てたりすると
手のひらから手首を汗が伝うこともある。
が、それが常にそうだということもなく、その日の気温や体調、
体温によって汗をかく時、かかない時がある。
で・・・生活上、困ること。
先にも書いたが、年齢等によって「困る」ことが変わってくるので
現在、娘が困っていることを挙げてみる。
・汗で滑ってペンが持ちづらい
・教科書やノートが汗で湿り汚れる
・テストの答案用紙を汗で破る
・楽器(吹奏楽部で金管楽器を吹いてる)が錆びやすいので
手入れは人一倍行う必要がある
・ピアノの鍵盤がすぐに汚れる
・人と手をつなぎにくい
・・・といくつか挙げてみたが、汗がひどい時は
手を使うこと全般に何かしらの支障がある。
一応、学校にはこの件を伝えてあるので
テスト中のハンカチ使用を認めてもらってるが、
周囲の目もあるしカンニングと間違えられてもイヤなので
極力使うことは避けているのと、
この先の進学や就職に関わる試験については
当然認められることはないので、いろいろと心配もある。
ちなみに・・・汗治療の方法はいろいろあるのだが
確実に止めることは無理で、少しでも軽くなれば、という感じ。
でも、手の汗を確実に止める方法もある。
ETS手術(胸腔鏡下胸部交感神経遮断術)というのがあって
手術で脇の下にメスを入れ、手汗に関わる神経を
遮断するものだが、これをすると確実に手の汗は止まり
手に汗をかかない分、他の場所に汗をかいてしまう
『代償性発汗』という後遺症みたいなものが確実に起きてしまう。
これは手術してみないと分からない部分も多いらしく、
中にはあまりのひどさに訴訟まで起きているほど。
・・・手術しないと後遺症がどうなるか分からない、というのは
モートンも同じような感じか・・・。
その他、薬の内服、神経ブロック(今はあまり行われない?)、
イオントフォレーシスという電気を使った治療、
ボトックス注射・・・といろいろあるのだが、
どれも完全に止まる、というものでもなく、
ボトックスは保険が効かないのと数ヶ月で効果が切れるので
一生の問題、とするとなかなか踏み切れないし、
治療も様々で、人によって合う合わないも当然ある。
また、治療の現場も汗治療は美容形成外科で行われることも多く
大人ならまだしも、成長期の子供に果たしてその場所が良いか悪いか?
また、そういう場所のHPを見ると、ちょっと胡散臭い感じもして
足を踏み入れるにはちょっと・・・という感じも・・・。
いろいろと悩みながら『手掌多汗症』と向き合ってきたのだけど
親である私の思いと、本人である娘の悩みが
必ずしもイコールなわけではなく、良かれと思っても
本人が乗り気じゃなかったり、逆に私が気付かない
娘の苦悩もあったりするわけで。。。
このブログを読むみなさんも想像してほしい。
手がいつも湿ってたら何が起きると思う?
生活上、仕事上、どういう困ることが起きる?
手に汗を大量にかく体だったら、今の職業を選びましたか?
そんな風にちょっとでも想像してもらえたら、嬉しいです。
・・・ということで、娘と私の
『手掌多汗症』についての取り組みを
しばらく書いていこうと思う。