時は随分経ち、人々は今のような生活はできていない。毎日のように空腹と咽の渇きに耐え抜いて生きている。そこから人々は水と食料を求め日々くだらない戦いを繰り広げている。そこにある1人の少年がいる。彼の名はケンという。
ケンは6歳の少年である。ケンは両親と3歳の弟とともに暮らしている。ケンの父親は兵隊で隊長をやっていて、母親は医務として働いている。昼間のケンの家には両親がいない。ケンは弟の世話をずっとしている。ケンと弟は過度の栄養不足でガリガリに痩せている。ケンたちの咽の渇きを潤す水は泥水しかない。まだ3歳の弟の体にはとてもきついものだ。食料は政府から毎日米50グラムとさつま芋を2個もらっていた。しかし、それは無残にも兵隊たちや泥棒に奪われていった。