たぶん22歳から
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23才春

Sは愛をもって僕に接していた。半年も一緒に居ればそれが本物だという事ぐらい解る。一方、僕のそれは形骸化したものでしかなかった。Sも解っていたのだろう。
それでも僕は、時が経てばという期待をしていた。しかし、時は経つのみにして、それ以上のことはない。
会う時間を減らした。しょうもない理由は付けなかった。

春、Sは就職で地元へ帰ることになった。
僕達は別れなかった。Sのことが愛しくてたまらなかった。




夏、僕達は案外あっさりと別れた。

一年間付き合った中で、歯車がかみ合ったのはほんの数ヶ月だった。

後味の残らない終わり方だったけれど、こういう恋愛はもうしたくはない。

23才冬

Eは僕の一つ下である。

酒と男とドラッグに溺れる反社会的な女性に憧れていた二年前の彼女が、今は昼夜の区別がはっきりした売店員の仕事をしていた。
仕事への不平不満も漏らし、それでも毎日業務をこなしている。彼女は日常に生きていた。
僕はなぜか、それが嬉しかった。自分で考えてもツマラナイようなアドバイスなんかもした。
その刺激の無さが日常そのものだった。それは決して悪くはない。

その頃、僕は毎週末をSという女の子と過ごしていた。Sとはその年に知り合い、僕はSに刺激を求めた。
僕達は決して恋愛関係ではなかった。少なくとも、僕にはそう思えた。
刺激=カラダと考えていた事に気がつくまでそう長くは掛からなかった。

2006年も暮れに近づいて行く。
Eとはメル友の関係でしかなく、Sとの関係もそのまま続いていた。

クリスマスが過ぎ、2007年が明けた。バレンタインの夜も、当然のようにSと過ごした。愛のないセックスはするべきではないというのは、中学生でも解る。それでも、自慰行為的なセックスは続いた。自分が惨めだった。
Sは強いタイプの人間ではない。しかし、それは口実でしかなく、本当は面倒くさいのが嫌なだけだった。

くるり

この街は僕のもの
手をとり登った山も

あわただしい日々
知らぬ間に蝉時雨もやんで
京阪電車の窓から見える君の背を追って

飛び出して お願い微笑んで
昼も夜も我を忘れ
鍵をなくして

さよなら言わなきゃそろそろ
迷わずためらわず

夕暮れのスーパーマーケットの前で吸うタバコや
それを見て微笑む君のまなざしも
青すぎる空を飛び交うミサイルがここからは見えない

見る夢はこの日の夢
帰ろかな やめようかな
鍵を探して

この街は僕のもの

この街は僕のもの



この歌が好きだ