昨日は、映画『パンドラ』を観に利府MOVIXに行ってきました。この映画はTHE YELLOW MONKEYというロックバンドの「パンチドランカーツアー」を追ったドキュメント映画です。



このツアーは113本という過酷なスケジュールを1年でこなすという今でも伝説となっているツアー。楽しいことだけではなく、失ったものも多いことは雑誌や本で知っていた。それを実際に映像で見ることができた。



俺はこのツアー当時は小学生だったのでリアルタイムでは知らない。しかし、このツアーの最終日横浜アリーナのDVDには思い入れがある。イエローモンキーで初めて買ったライブ作品だったから。



それまでの俺は、〇〇ばっかり聴いていて、中高生によく見られる「〇〇が日本一、これをこえるアーティストはいない」というような思考を持っていた。それを根底から覆したのが中学時代に出会ったTHE YELLOW MONKEYであり、このライブDVDだった。



圧巻のパフォーマンスだった。特にボーカルの吉井さん、1曲1曲こんなに全力で魂込めて歌うボーカリストをそれまで知らなかった。このツアー時の状況を知ったのはずいぶん後で、その当時はただただこの素晴らしいライブ映像に釘付けだった。何度も何度も見た。学校から帰るとすぐにこのDVDを見ていた。



その後、自分のお小遣いからやりくりして「TRUE MIND」「メカラウロコ7」「RED TAPE」「SPRING TOUR」を買った。そのどれも違うカラーを持ったライブで完全に虜になった。



そんな思い入れのあるツアーだから、絶頂期のライブよりも好きだったりする。


今回の映画でようやくその背景を映像で知ることができた。その当時のことは知らないから、感情移入はほとんどせず、落ち着いて新鮮な気持ちで見ることができた。



メンバーだけでなく、スタッフにとっても過酷なツアーだったのが分かった。長いツアーをやるということはいろんなことを犠牲にしなければならない。それぞれ苦しい状況を乗り越えてのツアー最終日だったんだなあ。



ところどころでライブ映像が流れるんだけど、その映像がもう目の前にメンバーがいるようで……大画面、大音響、そしてメンバーの圧倒的なパフォーマンスがそう思わせた。



途中で流れる曲もまた良かった。「WELCOME TO MY DOGHOUSE」「ROCK STAR」「エヴリデイ」「真珠色の革命時代」「SO YOUNG」などなど。1曲1曲意味を持った選曲だなって思った。



俺にとっては特別なツアーの今まで空白だったところが少し埋まった感じ。今後はまた違った形で最終日横浜アリーナの映像を見れそう。そして不謹慎かもしれないけど、それは俺にとってはとても幸せなこと。



そういえば、見に来ている人の年齢層も広いことにびっくりした。若い人たちはほとんど母親に連れられてきた感じだったけど。女子中高生もいたけど、最初の「SUCK OF LIFE」の絡みのシーンは大丈夫だったのか(笑)免疫がついてるのかもしれないけど、それはそれで恐い(笑)



DVDも発売されるようなので早速予約だ。