7月24日~26日に2泊3日で名古屋学習旅行に行ってきました。陸前高田は今でも多くの人の支援によって支えられています。その中でも名古屋市は1年以上経った今でもずっと支え続けて下さっています。今回は去年に引き続き、陸前高田の中学校を名古屋に招待するということで、その引率に行ってきました。


見学や就労体験など盛りだくさんな内容でした。行く先々で「WELCOME」の横断幕があり、これ以上ない歓迎でした。


1日目は名古屋城とトヨタ産業技術記念館、ノリタケの森の見学、そして夜景を見た。


2日目は班ごとに分かれて就労体験、そしてナゴヤドームで野球観戦。


3日目は科学館でした。


ナゴヤドームではうちの学校の生徒が始球式をしたり、実際にグラウンドに降りてセレモニーに参加したり、貴重な体験ばかりでした。


自分もテンション上がってしまい、生徒とグラウンドを思いきりダッシュしました(笑)スーツだったけどそれはおかまいなしに(^_^;)


3日目は3カ所で合唱をする機会がありました。「坂道のうた」という曲です。





歌詞に「ふるさと」って出てくるんですが、もうその言葉聞いただけで涙が出てきます。歌詞もメロディーも本当に良い。聞いていた名古屋の方々も涙ぐんでいました。一般の人も足を止めて聴き入っていました。


名古屋の夜景を見たあとに生徒が、「いつか陸前高田の夜景も見せられるように」と言っていました。今、陸前高田の夜は真っ暗です。震災当時よりはなんぼか灯りがありますが……夜に光がないんだよね。だから、本当にそうなるようにまだまだ頑張らなきゃいけません。


3日目にプラネタリウムを見たんですが、それを見ながら避難所生活していたときのことを思い出した。周りは瓦礫の山、電気ももちろんないし、これからどう生活していったらいいのか見えない状況。その時に見た夜空にはたくさんの星があった。電気が全くない分、星がいつも以上によく見えた。本当に綺麗だったなー。暗い気持ちが少し和らいだ感じがしました。


3日目のバスには「ありがとう名古屋」というメッセージを窓に張り、市内を移動しました。


被災地の学校に勤務していて難しいことはたくさんある。生徒との関わりについても……親を亡くしている生徒もいるし、まだ親が行方不明の状況にある生徒もいる。俺にできることは授業で勉強教えるのはもちろんだけど、学校が少しでも安心できるような場所にしてあげること。何かを大きく変えるのではなく、「ここにいるとほっとする」そんな場所になるようにしていく。今回の旅行でさらにそういう思いが強くなった。


最後に、ホテルの部屋から見た景色です。名古屋城がはっきり見える素晴らしいホテルでした。

$暑くても熱々もつ煮込み