朝からリビングで子供たちが夫にまとわりついている。

なんだかんだ娘たちはパパが大好きだし、夫だって可愛がる時は可愛がる。


「本当に可愛いね〜ラブなんでこんなに可愛いの爆笑?」とか娘たちを見つめながら本気で言ったりして、聞いてるこっちが恥ずかしいゲロー


ところが長女が夫の膝にのろうとした時だ。

「イタタタタ!痛い、やめて」

と夫の悲鳴が聞こえる。


「膝、また痛いの?」

キッチンから声をかけた。

1年ほど前からたまに(特に運動した後とか)痛みを訴えるので、一度病院でみてもらうように言うのだが、「そこまでじゃない」と聞かない。


「やっぱり加齢かな?お母さんも50過ぎぐらいからグルコサミンとか飲んでたよ。加齢とともに軟骨すりへったりして痛み出るらしいよ。」

心配してるていで加齢、加齢強調する私てへぺろ



「。。。。まぁそうかもなぁ。。。」

小声でぼそっと夫が答える。


だれよりも加齢に敏感でまだまだ若い人に負けないつもりの夫。

朝からチクリとひとつきできてちょっと胸がスカッてへぺろ(←性格)



ところで今日は予定がいっぱい。

午前中長女(小3)は学校だし、次女(3歳)は療育、午後からは長女の小学校で生徒の作品展と個人懇談会があるのだ。


毎年行われている作品展だが、私は中に入るのは今年が初めて。

1年も2年も、コロナのせいで保護者の参観はなかった。


混雑を避けるため保護者は1名だけなのだが、事前に配布された入場券は見終わってからも回収されないので、交代でなら両親ともに観覧できる。


まずは私が見に行った。作文(日本語と中国語の2種類)と美術の時間の絵が数枚と冬休みの宿題の工作(ゴミで何がをつくる)が展示されていた。


絵の一つが牡丹の花で中国っぽさを感じる。

みんなとても上手だ。この学校では1年生の頃から美術や音楽は専科の先生が教えるせいもあるのか、指導のレベルが高いように思う。



一方作文は中国語も日本語も個人差がとても大きいと感じたし、2つの言語を同時に勉強する難しさを垣間見た気もした。



一概に言えないが、少なくとも我が子に関しては日本語の作文は日本の小学校に通う小学生のレベルに達しないし(国語の時間が一般の半分以下だし、作文の練習機会が少ない)、中国語はネイティブ中国人とはやはり違う。



それをどっちつかずととるか、今は中途半端でもどちらもできてよかったととるか、なのだろう。


今のところ私は後者の思いで通わせている。

中華系小学校を選んだ理由↓


入学するまで全っっっく中国語が話せなかった長女がかなり話せるようになった。

何より長女自身が中国語を「好きだし面白い」と言うようになった事が嬉しい。



入学するまで中華系小学校って一体どんな子たちが来るのだろうと分からなかった。学校の説明会でも詳しい家庭環境の話はなかったし、ネットで調べても出てこない。


我が家のような日中の国際結婚夫婦はどれくらいいるのだろう。

説明会では日本語環境で育った子がほとんどと言っていたけど、日本語環境で育ちながら中華系小学校を選ぶってどんな事情なのか。


蓋を開けてみれば家庭環境は大きく3つ

①卒業生の子供や生まれも育ちも日本の華僑(2世3世)の子供

②両親は中国で生まれ育った華僑の子供

③我が家のような日中夫婦の子供


正確に資料があるわけではないのだが、生徒の割合は半分以上は①に属し、次に多いのが②、最後が③だ。ごくごく稀に中国語を学ばせたいと言う理由で入学する日本人夫婦の子供もいる。



一通り見て家に帰った。

夫とバトンタッチするつもりが

「俺はいいよ。だいたい分かるし。」

と行こうとしないのだ。


「運動会も音楽会も授業参観も制限があったけど、今回はせっかく交代でいけるんだから、見てきたらいいのに。長女ちゃんの絵、上手だったよ。」

と私。


「パパ見てきて。パパに見てほしい!」

と長女も言う。


いいよ。行かない。面倒臭いもん


耳を疑うけど、どうやら本気。

ちなみに我が家から小学校までは徒歩5分。


思わずにらむプンプン

それからこれ以上ない薄目でさらに睨む。

が、夫は全く取り合わない。


「いい、いい。俺は行かないって。」



「パパにも見て欲しいのに。」

とうとう長女が泣き出した。


私はさらに夫を睨みつけて

「とにかく見てきてあげて」と一言。


大笑いしながら、やっと腰を上げた夫。


ドSなのかチーンチーン


腹も立つし、呆れるけれど、結果見に行った(しかも丁寧に長女の作品は全て写真におさめて帰ってきた)から、まだ救いがあった。


夫は決して子煩悩じゃないけど、子供たちの事は愛しているし、大好きだ。

それなのに、その伝え方が下手すぎる。もう壊滅的に、手の施しようがないほどに。



夫が帰宅して、またバトンタッチで私は学校へ。

個人懇談だ。何度やっても緊張するが、拍子抜けするほどあっさり終わった。


家では手を焼くことも多い長女だけれど、学校ではちゃんとしているようで安心する。

嘘みたいに褒めてもらった。


ただ家庭の様子を聞かれたので「気がそぞろというか、集中力にかけるところがあって」と正直に言うと先生からも「確かに!そんな所がありますね。たまに信じられないミスしてます(笑)この前の小テスト長女ちゃんとは思えない点数とってました」と言われた。


トホホのホ笑い泣き